10.Februar.2017

開幕してACL本戦への出場が決定しました

ACLプレーオフ
ガンバ大阪 3-0 猛虎魂迸るマレーシア王者(ジョホール・ダルル・タクジム)

祝開幕!
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「え、開幕したのうちだけ?」
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  二つ目の小咄のような画像遊びはさておき、ふた足ほど先にやってまいりました2017シーズン、その最初の戦いはACL本選の出場権を賭けたプレーオフ、敵は既に国内リーグも開幕していてコンディションは良く失うものなどないマレーシア王者、所は「アイスボウル」になりかかった吹田スタジアム。 
 
 この試合、勿論負けることは許されない一発勝負ではありますが、一方で相手関係を考えると、(手綱は締めたままで)ACL本戦とリーグの開幕を見据えた実戦調整と捉えても良い試合。「世界前哨戦」として世界ランク奪取を狙うそこそこ強いボクサーを呼んでくるような感じ、とでも言いましょうか。そういう状況下で今年の核となるメンバーとシステムを出し、きっちりとしたスコアで勝てたことは非常に良かったと思います。

 もちろん、手放しで褒められるサッカーだったかと問われると、そうではありませんでした。体力面や、ビルドアップや相手ゴール前でのトップ下とその他の絡み、そこからくるシュートチャンス作りの精度の低さなど課題はあります。
 しかし、シーズン初戦で健太さんのチームですし、何よりその監督がフロントの敷いた(強いた)4-3-3というレールを、現場を預かる者としてにべもなく軌道修正しての「開幕戦」ということを考えますと、この試合は問題点を言挙げするよりも、今季の守備の方向性を問題なくチームとして形に出来たこと、接点で手荒すぎるきらいはあれども4-1-4-1をそつなく運用できるレベルにあるマレーシア王者相手に概ねうまくいっていたこと、その二点を看取し喜ぶべきと感じます。
 以下、簡単に箇条書きを交えながら感想を。

スタメン(今季の基本布陣)
 新加入の三浦とファビオでCBを組ませ、SBは右にジェソク左に藤春とフィジカル重視の布陣。中盤は既報通りアンカーにヤットを据えてインサイドハーフ(攻撃重視)が右に井手口左にコンちゃん、そしてトップ下に10番の秋。FWはシンプルに長沢とアデミウソンを2トップに配し、4-3-1-2でセット。
 監督が「決め打ち」と試合後にコメントしていたことを考えると、今年の基本がこの布陣であることに疑いの余地はないでしょう。

守備の基本構造
・選手同士の距離を詰め密集戦の頻度と精度を上げるためラインは三浦主導で高め
・IHは攻撃時の役割を意図的に大きくしているのでSH的色彩が濃いめ(帰陣が大変そう)
・アンカー脇は4-3-1-2の基本通り:早めに衝かれたら浮いてるCBの飛び出し、遅らせたらアンカーとCBの三角形を維持しつつトップ下のコースカットと帰陣やIHの絞りで臨機応変に対処

こうなった理由
 なぜこの布陣なのかというと、特定の個人に依拠したということではなく、選手個々の特徴と力量を計算した結果、最も費用対効果が高くシステム的にあぶれる選手が出にくいと思われる布陣がこれだった、そしてその布陣でベストなメンバーがこの日のスタメンを勝ち得た、ということだと思います。
 たとえば、ラインを高くすることについてはリスクも伴いますが、昨年のレギュラーふたりと比較してアジリティに長けたファビオと三浦なら、アンカー脇へのジャブも出しつつ、一瞬裏を取られても戻ってGKと協力して失点の可能性を削れる、それならばハイラインにより密集を前に置けるから「総合的に稼ぎが良くなる」と値踏みして、監督がそうしたと思われます。
 また、アンカーにしてもコンちゃん、ファビオもしくはジョンヤ、市丸で異なる色が出せますし、トップ下の帰陣でいつでも4-4に組み直せますから、CBのアジリティ不足(点で守らせると巧いのですが……)から両翼の守備偏重をきたし、それが転じてCMFとSBの攻撃面で塞栓症を起こしていた――つまり赤字寸前だった――昨年のサッカーとその両翼がごっそり抜けた今年の兵站との両方を踏まえた監督が、諄いようですが「誰々ありき」という前提はつくらずに、実に勝負師らしい判断をして採用したとみるべきでしょう。

問題点
・「ミシャ式」や「サイドに張ってろ」を採る相手に弱そう
 皆さんそう感じると思われますが、これについては、おそらくヤット、秋、コンちゃんを反時計回りにひとつずつずらして疑似5バックにするか、ワイド放棄で真ん中圧縮という去年までの対策を適宜2017年版にアップデートして対応すると思います。
 ACLでそれをやられるとちょっと不安ですが 、そこは密集勝負に持ち込んで何とかしましょう。
・相手が3トップで来たら
 SBのビルドアップ能力に不安はありますが、東口を使いサイドを変えられればそんなに問題にはならないでしょう。
・FWとMFの層が不安
 この点はかなり深刻。FWはドウグラスが来てくれたら楽になりますが、MFにまで廻せるお金はなさそうなので、競争による底上げに期待したいところです。

これから
 攻撃については上記の通りまだまだこれからなのですが、両CBが両足使える(+アンカー〈プレス剥がし〉にヤットがいる)セットを組んだということは、前線に長めのボールが飛ばせるようになるので、上でちらっと触れましたがIHとトップ下(10番)の役割が大きくなってくるでしょう。IHは攻撃時に前目とサイドでのお仕事を意図的に増やしているので、初瀬がテストされるのは納得。そして、何と言っても今年のガンバのトップ下は守備を頑張りつつ攻撃では相手ボックス内からバイタルエリアで「フリーマンをつくる」仕事を請け負うので、秋が日本のビダルとなった上でライバルに堂安や井出を仕込めれば、どこかで頂点を目指せるようになるのではないでしょうか。
 また、今年の基本形なら単騎で長短のカウンターを成立させられるドウグラスの獲得、あるいはパトリックの復帰は攻撃に厚みをもたらすでしょう。吉報を待ちたいと思います。
 なお、CBに関しては、ジョンヤと丹羽ちゃんはたいへんだなと感じました次第。ただ、ハイラインが出来るようになれば選手として一皮剥けると思いますので、新加入組との切磋琢磨を期待したいところです。

 思ったより長くなってしまいました、すみません。
 それでは今日はこんなところで。次回はアデレード戦でお目にかかりましょう、たぶん(汗


muimatoba at 22:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Gamba 

1.Januar.2017

謹賀新年

 新年あけましておめでとうございます。本年も……って、去年ほとんど何も書いていませんでしたね、どうもすみません。
 早い話が貧乏暇無し仕事増やして乗り切ろうでブログを書くために繰り返して視るような時間がなく、また、(これはJ1全体に思えたことですが)どうしても繰り返して視たいなと思うような試合もなく、 時の流れに身を任せていたら一年過ぎてしまいました。重ねてすみません。

 そのため、手始め並びに手慣らしに天皇杯の記事でもと構えておりましたところ、過密日程と、ある意味ではそれ以上に厳しい飛び石日程とに晒されたクラブによる試合は然もありなんと言うべきか、準々決勝から決勝に至るまでのすべてが肉体面でも戦いかたの面でも疲弊の披瀝に終始させられる形――クラブ個々が悪いのではなく、魯鈍なお上の非の発露とすべきでしょう――となり、特に興味を惹くような試合はなかったので、やはり割愛とさせていただきたく存じます。本当にすみません。

 さてさて、今年からはDAZN提供による泡銭争奪戦開始ということで、鹿島をはじめ上を狙うクラブが積極的な補強に乗り出すなか、ガンバは報道から類推するに不出来だったコーチ陣はそのままに兵站が枯渇する方向であり、そんな状態でACLのプレーオフ送りということから、かなり難しいシーズンになることと思います。
 まあ、なるようにしかならないでしょうから、気楽にまいりましょう。とりあえず沼津には行くぞ(ヨハネちゃん……おっと、某人気アニメとは何の関係もありません)。
 それでは本年「は」何とぞよろしくお願い申しあげます。

(泡銭の胴元が早めに逃げちゃったら、などということは怖いので考えないでおきましょう……)

muimatoba at 19:25|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

12.Januar.2016

ちくんの引退

 最初に「京都サンガと契約更新せず」というプレスリリースを目にした時には、去年観戦した試合を想起しながら「まだまだ出来るし、きっとどこかで必要とされるだろうから頑張ってほしい。あるいは、ラストダンスを一緒に戦えたら」と思っていました。それゆえに、今朝出勤前に接した引退という報道はまさに青天の霹靂で、個人的には「第二の人生に幸あれ」という思いよりも「まだ出来るのになあ……」という残念さが強うございました。
 
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 しかし、帰宅して一杯呑んで保存してある雑誌などを見返しつつ「レノファ山口などからオファーはあったが」という報道を踏まえると……どんなに焦がれ努力を重ねてもなれない人が多い職業であるプロサッカー選手となり、必要とされなくなれば否応なしに退かざるを得ない世界で20年間キャリアを積み重ね日本代表選手にも選ばれ、最も長い時間を過ごしたガンバにおいては名将の下で軍団長として生え抜きの寡黙で雄弁なファンタジスタや同期入団の何があってもマイペースなマエストロといった一癖も二癖もある選手を束ね、(それまではクラブもサポーターも望みこそすれども登り得なかった)三大タイトルという山々の頂に加えてアジアの頂点をも踏破した――踏破させてくれた――選手が、いまだ必要とされるうちに自ら退き際を選んで現役生活に終止符を打てることは、とても幸せなことなのではないだろうか、と思い至りました。
 ゆえにここはひとつ、ガンバサポの末席にある者としてありったけの感謝を述べて送辞に代えさせて頂きたく存じます。
 
 山口 智選手、お疲れさまでした。ポゼッションを掲げつつカウンターにカウンターを当てるという破滅的で美しくて愛おしいあのガンバを、攻守にわたる抜群のポジショニングと球捌きで支え続け、機を見てゴールを陥れ、タイトルを常に争うことの大切さと獲得することの嬉しさ苦しさを教えてくれたあなたの勇姿は一生忘れません。本当に本当に、ありがとうございました!

 これ以上こまごまと書くと湿っぽくなってしまい、新たな旅立ちを祝福する文章に相応しくなくなる恐れがありますし、ガンバからスタッフとしてオファーがあるとのことなので、将来また一緒に戦えたらと願いつつ、愚生の落書きはこの辺で御後が宜しいようで。

 ( ゚д゚)o0O(それにしてもACLの記念写真でちくんの向かって右にいるヤツの目立ちっぷりたるや……)


muimatoba at 22:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)Gamba | Football