Juni 2012

28.Juni.2012

【Jリーグ第9節順延試合】 ガンバ大阪 2-2 名古屋グランパス

0-2からよく追いついたというのは簡単。けれどもこの試合は順延試合なのだから、今後(残留)のためには絶対に勝ち点3をとらねばならない試合だった。
さらにこの日の名古屋はびっくりするほど中盤スカスカ。前半開始当初からノーフィルターでカウンターの打ち合い。ピクシーが怒るのも無理はないです。
そのことを考えると、残念ながら結果には満足できない。名古屋から勝ち点を得られた、ではなく、これで地獄に一歩着実に近づいた、大宮より上のチームに気前よくアドバンテージをあげた、そう捉えるべきだと思う。
これからレアンドロが出場可能になるまでの対戦相手を考えると尚更。かなり厳しい状況になったと思います。

試合のポイントは以下の2点。

まずは2失点。
確かに反発は見せてくれた。けれども、何よりまず立ち上がりの2失点、その形にはただただ閉口。わかりきった攻撃を簡単に許す守備は、FK練習に用いる壁人形の方がマシな守備するレベル。藤ヶ谷はもっと盛大にキレるべきでしたわ…
もちろん一番責任を負うべきはCBの2名なんだけれども、そしてそれを招いた遠因は、やたら松波がやりたがる遠藤トップ下起用にもある気がします。
遠藤とか、ピルロとか、往年のパウロ・ソウザ、ペップ。こういった類の選手は見た目より守備がうまい。当たりに行く前にまず味方にとって一番厭なコースをしれっと消して、指示を送ってくれる。
けれども最初から上げてしまったせいで、遠藤にボールが入れば(名古屋が緩かったこともあって)綺麗にまわったけれども、守備の意思統一に微妙なブレがあったように思う。
だからこそ遠藤には中盤の下がり目からタクトを振るわせるべきだと思うのだけれど。
後半はさすがに修正、というかそれ以前に前半途中から遠藤自身が意図して下がり目にポジションを取りだしていたけれど、今後もこういう光景が繰り返されるのだろうか。そうだとしたら、ちょっとしんどい気がします。


そしてもう1点は2枚目、3枚目の交代カード。自殺行為とつぶやいたけれども、見直してもやはりそうとしか言えない。
3点目を取るなら倉田かフタの、最低どちらかは残しておくべきだったし、両方替えてしまったことで名古屋はゴール前の脅威が大幅に減じられ、結果として(バタバタしつつも)攻めに出やすくなり、一方ガンバは行方不明者一名(横谷)を捜索しつつ名古屋山脈を受け倒すという困難なミッションを課す羽目になってしまった。
ジョンヤを入れて高さ対策はまだ理解できるけれども、昨日の戦況ならむしろ中盤がない状態でわざわざ名古屋の長所を受けに回ってどうする、という負の側面が試合に与える影響が遙かに大きかった気がします。そしてまた、高さ対策込みのスクランブルで今野左SBなら、藤春に替えてジョンヤで良かった気がしますね。




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25.Juni.2012

【Jリーグ第15節】 コンサドーレ札幌 0-4 ガンバ大阪

 カッタデー∩(・ω・)∩ばんじゃーい

 さて、札幌は2~3試合視ただけだけれども、たぶんハイプレスからのショートカウンターを基本としたいんだろう。石崎さんだし。
 ただ、怪我人続出で戦術の徹底もままならないという事情はあるにせよ、前半はハイプレスには向かない劇場王岡山をスタメンに据えた最終ラインと前がかりな前線が、中盤に広大なスペースを形成。
「裏天王山」のどん底対決とはいえあそこまでガンバの選手を自由にさせては、一方的な試合になるのは道理というもの。前半終わって3-0、最終的に4-0というのは納得できるスコアだったと思います。

 札幌は岡山をノースと組ませてスタメンで使うんだったら、自陣でのブロッキングをセットしてロングボールを入れさせ、撃ち落として拾ってカウンター、とした方が良かったと思います。
 現にハーフタイムでプレス位置を(石さんとしては不本意とは思うけれども)きっちり修正してきたし、それとガンバの疲れ(と水曜日を見越したサボり?)もあいまって後半はまだ試合として見られるようにはなったのだから。
 ただそれでも(かなり際どい場面を作られつつ)無失点で抑えたコンちゃんを中心とした守備の頑張りには頭が下がります。
 また、交代選手では阿部は言わずもがな、武井もなかなか良かったですね。武井はマルキジオ的に、インクルソーレとしてシンプルに使ってあげる方がよいのかもしれない。ピルロっぽい人もいることですし。
 寺田は…触れないでおこう。

 さてガンバ。完封勝ちを盛大に祝いつつ敢えて言挙げをしてみると。
・2トップの仕事
 佐藤がお疲れかどうも全般的に低調、パウリーニョは相変わらず守備時にプレスで暴走(走りすぎ)。
 佐藤はもうちょっとパフォーマンス上げてこないと、レアンドロ帰還後はちょっと立場が危ういかもしれない。もしもう一枚FWの補強があったとしたら尚更。
 もうちょっと後ろと連動して、効率よく相手の攻撃を邪魔するようにしていきたい。
 パウは…まあ仕様だからしょうがないし、助かる部分もあるのだけれど、走りすぎですわ。
 今年の夏は暑くなるというし、佐藤と同じくもうちょっと後ろと連動していきたいところ。
・(予想されたことだが)カウンターとセットプレーしか効果的な攻撃が出来ない
 札幌相手にも効果的な縦パスとか、相手の体力を奪うポゼッションによる揺さぶりから踏み込んだ、ギャップメイキングにつなげる連動はあまりみられなかった。
 藤春が時折縦ではなく中に入ってきたのは、その辺を気にかけた現場で指示があったのかもしれないですね。
 ただこれはまあ、カウンター主体にシフトしているし、FWのメンツを考えるとしょうがない面もある。
 川西はいつ帰ってこれるかわからないし、大怪我だけに焦ってほしくないのでひとまず置いておいて、レアンドロが帰ってくればある程度は変わってくると期待したい。きっとフタさんがレアンドロを使役してくれるはずである。

 さて、水曜日はもう名古屋戦。この試合に勝てばプロの大宮さんと1ポイント差(そして1勝差以内に…アレ、鹿さん?)になり、油断は出来ないがひとまず気分的に大分楽になる。どうにか勝利を。



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18.Juni.2012

【Jリーグ第14節】ガンバ大阪 1-2 浦和レッズ

 石垣島キャンプで追い込んだそうなので、フィジカルが上がってこないのは想定内。他のチームが落ちてくると思われる梅雨明け、ちょうど二回り目に入るころからフィジカルで優位に立とうという算段だろう。だからこの試合で懸案のフィジカルに変化が感じられなかったのは、仕方がないことです。


 しかし、石垣島キャンプでは他の部分もやったのかと思っていたけれど、うーん、組織面はさして良化もなく、あまり変わってはいなかったような。
 4-4ブロックも一定の堅さは保証できるのだけれど、結局のところ失点すると精神が弛緩するのかバイタルを大開放にし自ら瓦解するし、またコンちゃんは代表帰りを考慮して出なかったけれど、チームの方向性はコンちゃん(それとおそらく補強されるFW、レアンドロ)ありき、ロングカウンター本命というべき攻守の作り方だった。
 そしてそういうチーム作りの弊害か、カウンターは出来るけれどもポゼッション時は10番以外地蔵が林立するような状態になっており、また攻めから守りへの切り替えは失点シーンに象徴されるように中断前よりも緩慢になっていた。特にこの試合の後半のそれらは酷いもの。フィジカルのせいもあるだろうけど、この2つはいただけない。
 確かにロスタイム被弾での敗戦はショッキングだけれども、後半の内容を考えると、「たまたまロスタイム弾になってしまった」だけという面もあり、結果は受け容れざるを得ない結果だったと思います。


 ただし。
 この試合をそうしたのは他でもない、ガンバのベンチ、監督でもあることは書いておかないといけないかな。

 前半は上記の問題点を差し引いてもなかなか良い出来、試合展開だった。レッズが今シーズン最悪クラスの出来だったこともあり、1-1であっても後半に希望が持てました。
 後半頭から、もしくは勝負所で寺田かパウリーニョに替えて遠藤投入、これで押し切れると確信していた自分が居た。
 ところが。
 後半開始前に目の当たりにした信じがたい選手交代。二川→遠藤、寺田一列上げ。
 何を見ていたのか? 何を考えていたのか? そもそも試合を見ていたのか?
 チンはそもそも前半から切り替えが遅かったので交代するなら彼だったのだけれど、彼は残り、代わりにガンバで最も輝いていた10番はピッチから不当に追い出された。
 チンはセンスはあるけど前がかるとファーストタッチが雑になる(だからこそ赤帽・岸野はボランチにコンバートしたんだと思う)ので、案の定雨中の難しい天候下、行方不明に。10番をスタミナ切れまで引っ張って、何としても1~2点取る。この当たり前の決断が、松波は何故できなかったのか。

 ガンバはこれで完全に息の根を止められ、「勝つべくして勝ったはずの試合」を「敗戦を受け容れざるを得ない試合」に自ら変えてしまった気がします。その後の交代も、阿部と間違えて横谷を入れたとしか思えない2枚目、ピッチ上の行方不明者を増やした3枚目と酷いものだったけれど、ハーフタイムの決断は試合をひっくり返す、まさに稀代の大悪手だったように思う。

 なお、この日のディフェンスラインは危なっかしい場面もありつつ、監督が導いた中盤の瓦解ぶりを考えるとよくやってくれていたと思うけれど、ジョンヤはあくまで臨時代理で、来週以降はつつがなくコンちゃんがスタメンだと思います。そうであればせめて相棒を再考、と言いたいけれど、無理かな…。


 これで13試合で勝ち点9。補強は決まったけれども、パウではフィニッシュの精度が上がらないので、レアン一枚では足りない。何より勝ち点が足りない。
 とりあえず、補強選手が使用可能になるまでの45試合でどれだけ勝ち点を稼げるか。この試合をみるに監督すらあまり頼りにはならない中、今季の趨勢はそこにかかってくる気がします。



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13.Juni.2012

日豪、ガムディとの死闘

あれは一昨年の春の冷えた日の等々力だった。
小うるさい笛と高速可変ジャッジにキレていく川崎とメルボルンの選手たち、そのテンションをさらに煽るかのように乱舞するカード、テセ退場、そして最後は大敗のメルボルンに鞭打つかのような退場劇。
テセの退場にしたって、普通の主審ならあそこまでテンション上がるようなゲームコントロールはしない。
試合終了後、川崎サポの友人とは微妙な顔で握手したっけかw
あれ以来「サウジ在住のガムディさん」の顔や名前を見ると、結果云々よりも試合が無事終わることを祈るようになった。実際等々力での生観戦後も、ワールドカップでの不始末や、アジアカップ準決勝の日韓vsガムディ戦、上海vs鹿島の笛吹きショーも視ていたので、この日の惨劇も個人的には想定内でした。あってはいけないけど、こんな日もあるさ。

むしろ代表スタッフには、
・前半、ロングボールからの組み立てをわかっていながらセンターハーフとサイドの距離が開きすぎてしまい思っていたよりこぼれ球を拾えなかった
(ただし、真ん中はかっちり閉じていたところはさすがイタリア人監督)
・吉田麻也不在時のビルドアップ方法の準備
(この日は栗原を助けるため遠藤が下がりすぎていた)
・ピッチとの相性が悪かったのか小回りが利かず渋滞を招いていた岡崎を引っ張りすぎた
(早めに替えられれば勝ちもあり得たかもしれない)
といった点をケース・スタディとして反省し、そして控えの人選、とりわけ前4枚の組み替えについて検討していただいて、これからの試合~本番へ向けての糧としていければ良いのではないでしょうかね。

控え。どうしましょうか。
FWとしては矢島、佐藤寿人、渡邉千真。
特に矢島はヤッヒーの調教薫陶により走りの質が変わり、今一番成長しているところ。もとよりフィジカル、特に瞬発力はサイズのある日本人FWとしてはかなりのもの。FWは生ものなので、こういう状態で是非一度代表に。
その後ろでは山田大記、鹿遠藤、FC東京の石川、大前、アーリアジャスール、宇佐美。
特に山田大記の「重厚さ」は、本田を一列後ろに下げてガス欠になった遠藤か長谷部をベンチに、というオプションとして使えると思います。
そして、アーリアチャントの大合唱は敵陣を混乱に陥れるだろう。
あとはSBに豪徳を試したいですね。

3試合終わって勝ち点7。周囲の国々はドロー沼に嵌る理想的な展開。
日本には格好の強化の場としてコンフェデがあることを考えると、予選はまず通れば良い。だから、アウェイのブリスベンで吉田を欠き、コンちゃん病み上がり、おまけにガムディワールドに引き込まれたことを考えると、及第点以上の結果でしょう。
ブリスベンで勝てなかったことを悔いねばならないのは、今のところオーストラリアの方。イラクの現状を考えると、それもたいした傷にはならない気がしますが…

ともあれ、日本は年内の2試合をしっかり勝てば、本番前々年にしてブラジル行きのチケットを最優先予約できると思います。



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4.Juni.2012

代表戦観察記:オマーン戦

 うーん、埼スタであの客数入って、静かな圧力とも言うべき雰囲気を作れちゃうと、アジアではなかなかの武器になりますね。大魔境アザディと日本を迎え撃つ中国・韓国くらいかな、アジアの代表戦で日本の埼スタを超える「アウェイ感」があるスタジアムは。特に、ハブシも認めているように、中東湾岸諸国の選手にとってはさぞかし圧力になったことだろう。

 オマーンは何の偶然かアウェイのタイ戦をフルで視聴してしまい、その他に折に触れてハイライトくらいは視ていたのでだいたい想像がついていて、「FWはイマイチで高さもなく、引いた人数の多いブロッキングを軸にハブシが神憑りでもせん限り大丈夫だ」と思っていたんだけれど、実際そんな感じの実力だった。

 被シュートはたったの1本。それも「仕方ないからシュートにカウントしました」レベル。
 試合運びに関しても、相手がセットしきれないうち(試合を見る限りブロックをセットしきれたとしても、ベストメンバーの日本相手だと骨のあるセリエAのプロヴィンチャのようにがっちり守り倒せるかは怪しいけど)にきっちり崩して点を取り、0-1のままでいいから引いたまま一発にすがろうとする相手に中押し、だめ押し。う~ん理想的。
 危ない場面というと、あまりにも淡々と勝ちそうだったためかコンちゃんに笑いの神が降臨してヘディング空振り、危うく独走カウンターになりかかったシーンくらい。その場面でも「ボールとユウトは疲れない」でお馴染みの長友さんがきっちりカバーして事なきを得た。

 まあもう1~2点欲しかったといえばそうだけれども、相手GKはアジアナンバーワンの誉れ高いハブシだし、日程詰まってるし、何よりW杯最終予選。3-0とした後から遠藤と本田を軸に展開した力量差からいえば慎重とも思える試合運びも、それで問題なかったと思います。引いた相手をごり押しで破る武器として、柏の「やってやれ」酒井に目処が立ったことも収穫でしょう。

 最後にガンバから選ばれている2選手について。
 遠藤については、コンディションが徐々に上がってきてるな、ということが確認できたし、プレーも外連味なくまとめていて流石のひと言。上にも書いたように、3-0にしてからの「締めつつカウンター狙う」位置取りはえげつなくて噴きそうになりました。
 もうちょっと身体の状態が上がってくると、プレーがもっとイメージに追いついて、アンタッチャブルな状態になるのではないでしょうかね。夏にそうなってくれるとガンバ的には大変ありがたい…

 コンちゃんは、身体を張って笑いをとりにいった箇所以外は正直言ってたいしたイベントもなく、淡々と試合を閉じてましたね。前がきっちり組織的にプレスをかけ、ある程度押し込みきれてしまう日本代表の対アジア戦となると、彼のいいところがより輝いて見える気がします。
 選手も違うしあまり比較してはいけないとは思いつつ、ガンバだと、下げさせられそうになってもどうしても下がらなければならない場面以外は上げて攻守に備える、という意識が染みついている選手が中盤とサイドに多いので、偉大なる前任者の仕事っぷり・ソリッドな感覚と比べるとその辺がやはり噛み合わないんだろうなあ、とついつい思ってしまった。ちなみにこれはどっちが良いというものではないです。単にやってきたスタイル、積み重ねてきた歴史が違うということ。
 ヨルダンも、どんなチームだったか記憶を辿ると、大きくて動けるFWはいなかったと思うし、守備面ではそんなに苦にはしない筈。やはりコンちゃんにとっての焦点はオーストラリア、そしてユニスがいるイラクとの対戦で、そこではオマーン戦のようにはいかないでしょうから、彼らと相対するとき、どう対応できるかだと思います。 



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