Mai 2013

28.Mai.2013

2013 J2第16節 愛媛FC 1-2 ガンバ大阪

 改めて見直してみると、解説者さんもうちょっとスカウティングしてくださいよ…おっと違った。さて試合の話。

 前半はガンバの運動量のなさ(そろそろ上がってくるはずなんですけど、ここ数試合をみると、どうも上手くいっていない感じです)も気になるのですが、相手の土俵に乗ってはまり込んでいましたね。
 愛媛の狙いはラインを高めにしてバックパスにプレスを掛けて、カウンターできればカウンターで攻めきり、ポゼッション時は運動量と対角線を使ってサイドバックの裏を狙って崩しにかかる、という感じに見えました。むやみに前々から兎を追っかけるみたいに走り回るのではない、というところが好感度高し。
 神戸は「ある程度持たせてもがっちり受けとめてカウンター発射」でうまいこと試合を運んでいた印象があるけれど、ガンバは内田と加地さんがプレスで窒息、西野もコンちゃんもフィードの視野を確保できず、ビルドアップもフィードもできずに右往左往して愛媛の術中に。結果的に加地さんのミスパスからピンチを招き、板前に変身した西野が中途半端な対応であっさちシュートをさせて0-1。ただ、これだけで済んだのが結果として幸いでした。
 なお前半で替えられてしまったパウリーニョですが、彼の出来が格別に酷すぎたというよりは、前半のガンバじゃ前線はどうしようもないですよね。特にパウのスタイルだと、持ち前の運動量で攻撃的に拾おうにも、攻めのフィードすら出てこないんですから。シュートをふかしたのはいただけませんけど、守備では奮戦してくれていたので、そんなに悪いとは思いませんでした。


 というわけでHTで選手交代。パウリーニョ→家長。博奕と呟いたりしましたが、健太はそうでもしないと動きようがないと判断したのでしょう。これがこの日は概ね当たりでした。 
 困ったら家長に持たせよう、という運用で時間をつくりポゼッションを高めていくと、愛媛は徐々に為す術を失っていったのが印象的でした。
 後半の愛媛はフレッシュな変態キープマン(褒めてますよ)登場と疲労もあってか、中盤より前までポゼッションされたときの備えが、「ミス待ちで頑張って跳ね返す」だけでした。結果として単発の攻めに終始して内容は一方的な展開に。特に遠藤が家長を上手く使ってましたね。愛媛の最も嫌がることを続けるために。
 ゴールこそセットプレー二発、うち決勝点は遠藤さんの超絶CK―秋元は確かにポジション取りと最初の反射、ダブルでお手つきをしてしまいましたが、曲がりがエグすぎたので両方ともミスしていなくても入ったと思います―でしたけど、結果的に2-1でガンバが勝ったのはまあ、正当な展開だったと思います。家長を経由した遠藤のスーパーな動きからのシュートが決まっていたら、一気に崩せた感じでしたしね。敢えて言挙げするなら阿部がいまいち試合に入れていなかったのが残念でした。

 さて、愛媛戦を経て、これからの課題は代表組離脱による選手構成もさることながら、むしろコンディショニングでしょうか。
 意図的にピークを当初より後ろに変更したのか、そのへんはわかりませんけれど、いくらなんでも動けてないのが気になります。スタミナは上がってきてるのですが、総じて瞬発力がない状態。もうちょっと個々が動いてあげないと、ボールの動きも生まれてきませんから。
 
 あ、そういえば首位ですね。
 というわけで、ちょっとそこどいてくれるかな神戸さん(疲れ顔)。隣に補助席出しといたんで。
 まあ、まだ夏越してませんし長いシーズン。優勝云々はさておき、6月を負けずに乗り切れば、ある程度展望が開けてくるのではないでしょうか。



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21.Mai.2013

2013 J2第15節 ガンバ大阪 5-1 ザスパクサツ群馬

 パウリーニョのスタメン起用、およびその使い方が方向性として間違いではないことを証明するかのように、5得点して勝ったわけですから、まずは単純にそのことを喜びたいところ。得失点差でアドバンテージを築くということは、勝ち点3差に3以上の差を与えることになるわけですから。

 ただ、監督が「内容はあまり良くなかったかな」仰る通り、手放しでは喜べないのも事実。群馬の愚直なボールチェイスディフェンス―確かに西野の大チョンボを誘発し一時は同点となり、その後数分、ならびにガンバが完全にペースを落としてからは最後は嵩にかかって攻めることは出来ましたが、富山と比べるとあまりに連動がなかった―を考えると、「もっととれたでしょ」と言いたくなる試合でもありました。また、中盤の底の人選についても不安の種が垣間見えたと思います。

 ポイントはまず、フタさんが群馬の選手の隙間にするすると入り込んであっさりパウリーニョにプレゼントスルーパスを通し先制したあと。ものすごくあっさりと、拍子抜けするほど簡単に先制できてしまったせいか、プレスと縦パスが少しペースダウンしてしまいました。そこから結局西野のミスに繋がるわけですが、これはまあ、その後きっちり反発して前半のうちに3-1に持って行ったので良しとしましょう。
 なお、西野はこれを糧に成長してくれればいいです。ちゃんとチームとしてカヴァして、勝てたわけですから。


 次が5-1となってレアンドロの「お疲れさん交代」後の、再度のペースダウン。
 川西がチャンスを得たわけですが、それを無碍にするようなプレーで前線の停滞を招いてしまった。守備への切り替えはともかく、攻撃時にボールを引き出す動きに乏しく「行方不明」に。結果的に消えかけていた群馬の闘志にガンバ側から燃料を投入する形となり、最後10分ほどは冷やっとするシーンを招いてしまいました。
 神戸戦での惨敗を糧に、パウの復調を踏まえて、現編制での攻撃陣のスタメンと基本戦術についてようやくひとつの解に達したと思われる現況を考えると、ベンチのFW陣が「誰を入れてもパンチに欠ける状態」というのは監督としては頭が痛いハズ。この日の川西の出来(点の取れない悪いときの平井)ならまだ点を掻っ攫ってくる分将生の方がいい、という気がします。うーん、悩ましい。

 そしてもう一つ触れておかなければならないのは、明神の出来でしょうか。
 ロスタイムを入れると約40分時間があり、福岡戦でのクロージング起用とは違い先発起用テストといった趣でしたが、残念ながら状況への反応は鈍く、球際ではフィジカルで相手に圧倒されていました。同じくベテランでも90分走り回る変態フィジカルが戻ってきた加地さんと比べてしまうのも何ですが、ちょっと寂しい状態。
 試合勘の問題か、まだコンディションが100%にはなってないのか、はたまた……。6月は栃木など、骨っぽい相手が待ち構えているので、この日の出来を念頭に置くと、頭から起用するのは厳しいのかなと思います。現状ですと、栃木なんかは「刈りどころ」として明確に狙ってくるでしょう。
 そんなこんなで個人的には、健太が「内容はあまり良くなかったかな」と振り返った理由は川西のプレー以上に明神の出来だったのではないかな、と思っています。

 しかし、代表組の離脱は目前。何とかしないといけません。
 先日の丹羽の不出来から、岩下が出られない場合は内田を下げるという選択も想定し得るのですが、内田は「遠藤の代役」という意味合いが強いような気がします。今は遠藤の横に置いて、将来に向けて仕込み中といったところなんでしょう。
 となると、明神が難しい場合は、武井(ボラではないんだよなあ…)、岡崎(無難に出来そうで視てみたいけど、さすがにルーキーに任せるのはちょっと怖い)、家長(ハマればすごいが、逆も然り。色々な面で岡崎より怖い)。うーん。
 …倉田ならやってくれそうな気もするけど、前がかりすぎるような。
 とりあえず代表組離脱前の愛媛戦でベンチワークをどう変えてくるか、見守ろうかと思います。



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16.Mai.2013

2013 J2第14節 アビスパ福岡 2-3 ガンバ大阪

 改めて振り返ってみると、神戸戦の情けない戦いを見て取った健太が今後への布石も打っていたような気がする、興味深い試合。神戸戦の時にもっと手を打ってガンバっといてよ監督、と言いたいところですが、まあ我慢しましょうw
 レアンドロの身体のキレがやはりいまいち(それでも最終的にはドッピエッタというところがさすがですが)であったので30秒ゴールこそ未達成に終わったものの、選手起用も含めて神戸戦の反省点はきちんと活かされていたと思います。
 
 ポイント:福岡のプレスを見越し、ビルドアップの再構築を見据えた「回収屋」パウリーニョの起用
 神戸戦ではエステバンに至近のゾーンを塞がれ、まごついているうちに結果としてアホみたいにプレスに引っかかり、最後は綺麗なブロック相手に無意味に放り込んでいたトホホな試合ぶりでしたが、神戸よりも「プレス命」の福岡相手に健太はパウリーニョを起用。
 これが大当たり。獅子奮迅の「ボール回収」ぶり。神戸戦は確かに―監督の選手起用も手伝って―CBやSBがフィードを出そうにも回収する人がいなかった、……おったやん、ここに。
 そして、怪我明けのパウが脚を攣って阿部との交代を余儀なくされたのが、双方にとってのターニングポイントにもなりました。

 要するにパウさんは、以下のようなタスクを課せられていた感じ。
 1) FWとCMFの間でワイドに動いてビルドアップの受け手に
 2) 縦および斜めフィード時はこぼれ球拾い(レアンドロ・倉田のヘルプ)
 3) 守備時、サイドでは深追いしすぎない、中央は前寄りで攻撃に出て空いたスペースを手広くカバー
 4) もちろん撃てるときは撃て

 何といいますか、ビダル的な使い方? うまいこと嵌め込んだものだと思います。単純にワントップに当てるのではなく、縦に入れられれば入れるし、塞がれていればDFの目線を動かして前から追い込みカウンター状態を作ろうとする。
 コンちゃんをトップ下、というキャンプ時の仕掛けをパウで実際にやってのけた感じです。
 ただ、本来は佐藤と岩下がいて、コンちゃんが中盤の底をカバーしている状況を前提に、トリデンテプラス倉田(orフタさん)的な運用ができれば、プレス相手のみならず、引いた相手にもある程度効くのでもっと効果的になるようなやり方。
 佐藤不在、岩下離脱(=コンちゃんCB、内田は下がるとどうも遠藤の横で漂っちゃう)でこれをやるのはちょっと勇気がいったとは思いますし、実際前半の真ん中へんで膠着しかかりましたが、「手を入れないといかん」と感じたのでしょう。
 パウ(とレアン)のコンディションが上がって、より臨機応変にフィードを飛ばせる岩下が復帰すれば、前が佐藤不在でもある程度応用が利きそうな組み立てなので、健太としては手応えを感じていたのではないでしょうか。
 
 ただ問題は、パウの役目は阿部ちゃんには出来なかったので、63分の交代で流れが相手にいってしまったということ。阿部には現状1)と3)が厳しかったかな、という感じでした(倉田かなあ、これができるのは、という感じです)。
 そのため、レアンと倉田が孤立気味になり、一方オズマールにラインを押し下げられ内田が行方不明になって、回収機構が破綻しだすと愚直に圧力を強めるアビスパ相手に徐々に守勢に回り、70分に石津のすんごいミドルで失点。
 そしてそんなチームに粗塩を刷り込む形となったのが「72分 二川out、家長in」。
 ジキル健太博士が突然ハイド氏になったかのような交代策。フタさんの体力面からoutは理解できますが、家長inは早すぎました。これで運動量で後手を踏み、最後のブロックだけつくって受け倒す体勢になってしまいました。
 プレスに圧しきられつつありバイタルが空いていたので、ここでまず明神を入れるか、あるいは丹羽orジェソクを入れてCBにし、コンちゃんを前に出すべきでした。そして、実際に明神が入った87分頃に、クロージングとしてキープマン家長を入れるべきだったかと。
 というのも、ハイプレス貫徹チームで怖いのはトップよりもバイタルからのショットなので。このあたり、健太はまだもうちょっと戦力の把握に時間がかかるのかなあ、という気がします―内田を出し続けているのは、成長してもらわないと困るからだとしても。
 82分、石津に二発目のすんごいのを貰ったあと、最後にちゃんと明神を選択したので、それは良かったのですけれどもね。

 とりあえずこれで連敗はしなかったので、次節の群馬戦をしっかりものにしてちば、違った地場を固めていきましょう。



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8.Mai.2013

2013 J2第13節 ヴィッセル神戸 2-0 ガンバ大阪

 スコアこそ0-2でしたけれど、内容では惨敗と言って差し支えない試合。前半最後の15分くらいしか互角に戦えている場面はありませんでした。その原因は両者の監督のチーム作りにある決定的な差異でしょうか。

 手駒を考えて選手の特徴を活かすよう足し算でチームをつくり、ポゼッションするときはポゼッション、縦ポンするときは縦ポン、カウンターするときはカウンター、と割り切って、どういう場面でも比較的滑らかに攻防が機能するチームを、いち早くキャンプインしてきっちり造りあげた神戸の安達監督。「ピーク早すぎませんか?」という疑問は、この際置きます。
 対して健太(自軍の監督なのであえて敬称略)は、(特に前線の選手の攻撃面での特徴を活かそうとは考えずに)まず自分の守備組織に自軍の選手をはめ込み、墨守させ、そこから攻撃を構築しようとして、その攻撃がセットプレーも含めて全くうまくいっていない。確かに守備ブロックは良くなったんですが、その先がたいへんお寒い状態です。
 実を申しますと、最初の5、6試合は興味深く見守っておりました。西野抜擢のあたりでは3バックを攻撃面で運用してタテに早いビルドアップ、といったモダンな運用を考えているのかと思っておりました。
 が、攻撃はどうやら選手に投げてて、ビルドアップのパターンすら全く整理・指示してないな、という気が。なので最近は「ガンバの守備は良い」という見方には懐疑的です。

 というのも、基本の奪取地点をCB前として守備組織を重視するなら、同時に何パターンかカウンターの形をつくっておいて、駄目なときの最終的な「逃げ」の方策くらいを指示しておかないと、相手がミスしてくれない限り攻防が自ずから乖離してしまいます。
 だから神戸戦のようにJ1水準のメンバーのチームとやると、相手の守備に攻防を分断されてしまって攻撃にならない~そして試合にならないし、J2ボトムズでも相手のミス待ちで能動的に攻めきれないのが偽らざる現状。鳥取戦しかり、岐阜戦しかり。
 そんな彼我の大きな差が大一番でモロに出てしまいました。
 だからそろそろ、もう13節ですから、「攻撃にリンクしない守備」を評価するのはやめませんか。そう思います。
 

 もちろん神戸にも「Kでもスタミナきつそうだったエステバンは日本の夏に保つのか?」等、ボランチ回りにいくつか怖さがあるかなあ、と。ただ、攻めが完全に機能不全に陥っているガンバに比べたら、某インテル野戦病院のような事態にならない限り見通しは明るいと言えるのではないでしょうか。
 対して我らがガンバは、上できついこと書きましたが駄目を押すと、残念ながら黄金週間の3試合で今のメンバーでの「健太のガンバ」の底が見えてしまったような気がします。
 より正確を期しかつ健太に甘く言うなら、幸か不幸か夏に色々動きそうなので、「前半戦のメンバーでの健太のガンバ」でしょうか。
 この事態に最も大きな責を負うべきは、監督の指向そっちのけで編制を進めたフロント。佐藤(厳密に言えば健太が欲しがるワントップとはちょっと違う)の代わりすら用意せず、横谷を放出し、まともに外国人枠を埋められないという為体。
 編制上の問題点については何度か書いてきたことですが、それがいよいよチームの再建を道半ばにして行き詰まらせる方向に作用しはじめたように思います。監督にとっては正念場でしょう。

 
 ただもちろん監督、健太にも前述の通り大きな問題があります。
 攻撃面でのマイナス、攻防分離の代償があまりに大きすぎて、それが選手にも負荷となり、トータルで去年より弱くなってます。そう断言させていただきます。
 最初の5試合くらいは段階として納得できるのですが、現状でこれでは。そして、現状からの攻撃面での上積みがイメージできないです。
 前述の通り、攻防の「攻」の部分を、自分の守備戦術を前提にした戦い方(それによりレアンドロの得点力をないも同然にしている)に載っけただけでという現在のやり方では、たとえ夏にもくろみ通りコンディションが整い、健太待望のヨンセン2号を獲得してJ1に上がれたとしても、将来にあまり希望は持てません。
 というか、監督が攻撃のメソッドをなんとかしないとヨンセン2号が来てもそうそう上がれないでしょう。J2は甘くないです。事実、守備(だけ)のためにほぼ全ての試合でレアンドロにムダな追いかけっこを強いた挙げ句、それで疲弊している彼に勝てそうもないボールを放り込むというガンバサポにとっては忸怩たるシーンを数多招いているわけですから。

 また、この日の采配については最初の家長out、将生inは大悪手。替えるなら行方不明になっていた内田が先であるべきだったと思います。何度見返しても、うーんちょっとわからない。
 もし懲罰的な意味で、将生に何も授けず家長を下げたのだとしたら…首位相手に0-1の場面でそういう采配をかます監督は、ご勘弁いただきたいなと思います。
 願わくば、チームが立ち直ってこのエントリが凡愚の杞憂に終わらんことを。



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1.Mai.2013

2013 J2第11節 ガンバ大阪 1-1 ガイナーレ鳥取

 試合自体は90分間鳥取のゲームでした。その戦い方は見事で、内容では鳥取の圧勝。この日の鳥取のようなCBへのプレス+引きすぎないアンカー気味のブロックは、今後ガンバと対戦するクラブにもある程度参考になったのではないでしょうか。
 しかし、枠と幸運に助けられて結果は1-1。集中力が切れてもおかしくないような展開で、相手CBの凡ミスによりもたらされたたった一度のクリアなゴールチャンスを決めてくれたレアンドロには感謝してもしきれません。負け試合なのにとりあえず負けなかったので、勝ち点1は積み上がったわけですから。
 この勝ち点1を、岐阜戦と神戸戦の勝利につなげていってほしいと考えます。

 以下、簡単に試合で気になったポイントを。

 ポイントその1:丹 羽
 鳥取はたとえレギュラーの西野が起用されていても同じやり方をしてきたかと思いますが、久々のスタメンとなった彼自身の出来が試合全体を左右してしまいました。
 ビルドアップの局面では相手のプレスターゲットになり横パスすらままならず、バックパスすらショートして藤ヶ谷に迷惑をかける。局地戦ではボールの落下点を捉えられず久保裕也に後れを取り、失点の場面では競り負け。
 一番まずかったのは失点シーン以上に、彼が極めて不安定なことで、ビルドアップでもこぼれ球対応でも、コンちゃんが重心を後ろに取らざるを得なくなったことでしょうか。
 完全に動けないチームを動かしていける走りができる選手なだけに、コンちゃんがそうなったことで結果として全体をさらに間延びさせることにも繋がっていた感じです。
 勝っているチームをムダに弄った挙げ句、丹羽用のボール回収方法のマイナーチェンジを施さずに、ノンスライドの跳ね返しという従来通りのコンセプトを維持した長谷川健太監督にも大きな責任が帰せられるべきでしょう。
 監督は試合後かなりお冠だったようですが、走らなかった、ではなく、相手の戦い方と自らが施した緊縛の相乗効果で走れなかった、が正解に近い印象です。

 
 ポイントその2:FWが足りません
 富山のように前に出てきてくれるといいのですが、きっちり守備重視(0-0でもOK)でこられるとやはり攻撃面でのこの問題が…
 特に「プリマプンタの不在」という命題に対する監督の積極的な試みは、家長に偽9番的な役割を課すことで止まった状態。
 この日はその家長、に加えて二川までもがまるで駄目な日だったうえ、上記の状況も相まっていたので、動かない・走らないチームを動かすということで、監督は積極的かつきちんと意図を持った交代カードを早めに切るべきだったと思います。
 しかし、交代は先制されてからの65分、家長と二川を川西と阿部に入れ替え2トップ状態に。監督としては0-0の均衡を優先したのでしょうが、ガンバは完全に嵌りこんでいましたので、さすがにちょっと遅すぎました。
 また、この二枚替えが、実のところ取り立てて有効ではなかった感じです。形は2トップにしたのですが、妙に人が固まっていて、ボール回収の機構等についてはあまり指示がなかったような。
 川西は確かによく走ってくれていましたけれど、(山形戦の「不始末」以来干されている14番と違い)フィニッシュの場面で独力でなんとかできるタイプではないので、もうちょっと有機的に使いたかったですね。鳥取戦の使い方は正直なところ「期待してただ入れているだけ」の状態に見受けられました。この辺もやはり監督としてちょっと心配りが足りなかったかなという気がします。

 ポイントその3:圧しても駄目なら…
 鳥取は確かに固いブロックではあるものの、上げるときは上げるライン設定でした。つまり、バイタルは閉じられていてもDFラインの背後にはスペースがあった。加えてGKのレベルは……
 というわけで、ポゼッションなるものはあくまで一手段に過ぎないので、どうせ持たされて走れないなら、いっそのこと相手にボールを差し上げて一発ロングカウンターを狙ってみるのも面白かった。
 しかし現実は徒に相手のブロック前で廻しては、サイドに出されて丹羽のところで勝負されるという展開。鬼の形相で丹羽の不始末を繕う加地さんと藤ヶ谷がいなかったら、失点は増えていたかもしれません。
 レアンドロと倉田がいるのですから、(丹羽が「あやしぃ」出来だったのでどうなったかは定かではありませんが)その辺柔軟に対応して欲しかったと思います。



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