Juni 2013

26.Juni.2013

2013 J2第20節 ガンバ大阪 1-1 ファジアーノ岡山

・荒田ベンチ、石原・押谷・妹尾でボラを消して西野か藤春に出させる鬼プレスおよび回収作戦と算段した試合前
・ゆるっと入ったガンバに対して岡山のディアゴナーレ奇襲成功、3分で失点
・岡山の、「プレスからの5-4ブロックでラスト15分の体力勝負まで相手にガードを殴らせる」作戦に嵌る(おそらく影山監督は得意のラスト15分で何とかできると踏んでいた気がします)
・岡山の連携ミスで中盤のルーズボールからパウリーニョ~レアンドロ~倉田と繋いで1-1
・後半、思ったより岡山が落ちてきた(さすがに前が疲れてオープン気味になった)
・早めに交代カードを切る健太、56分に二川→MF阿部(が、皮肉なことに後々これが大渋滞を招いて完全に裏目に出る)
・DFに当たりコースが変わった阿部のシュートを弾くGK中林
・阿部投入を踏まえての押谷→荒田でバランスを取り戻す岡山
・対してパウリーニョが脚を攣って家長と交代(これも地味に痛かった)
・ガンバに疲れが見えたラスト15分は岡山の時間帯に
・しかし、妹尾も久木田も思いっきり外す
・最後は「決めきれないとこうなる」と言わんばかりのレアンドロとの1対1を中林がシャットダウンして終了

 中林、メディカルチェックで落としたからってこんな仕返しはいらんて。阿部のシュートか最後の1on1が入っていればと思いますが、その分やられてもおりましたので、1-1というスコアは妥当かとも思います。
 田中のディアゴナーレを利用したランニング奇襲攻撃で失点し、その後完全に嵌め込まれていた前半、一瞬の隙を衝いたパウリーニョのボール奪取から同点に追いつき、後半は岡山が我慢しきれなくなりつつあったのでイケルかと思ったのですが、うーん、ポイントは56分の交代でしょうか。

 交代させた監督の考え自体はわかるのですが、当の阿部、相手がプレスのないブロック守備になりつつあったところでMFの位置に入りながら、「自分による」得点を意識するあまり強引なシュートしか頭になく、持ち過ぎを繰り返して攻撃のテンポを悪化させていました。
 プレーがMFではなく、常にカウンター時のセコンダプンタ。突貫して渋滞起こしてアンバランスな状況にしてどうする、という印象です。もうちょっとまわりと合わせられる選手だったはずなんですが、宇佐美加入等の焦りがあるのでしょうか。
 結果論にはなりますが、ここは阿部ではなく岡崎、もしくは攻撃的に行くなら明神外して岡崎。そしてリードしたら最後は岩下を荒田番、という方向性で、ポゼッションからの崩しを意図して、首尾良ければクロージングに持ち込む、という方が良かったかと思います。もしくは倉田とポジションチェンジを指示するとかでしょうか。
 後者はシンプル、かつ監督としても指示しやすい解決策(アキラならひょっとすると怒りの途中交代だったかも)と思われるので、その辺は健太にも落ち度があったように思います。

 なお、もし阿部が意図してこういう方向性にシフトしていくのならば、ガンバでの今後を見据えるとちょっと厳しいなあ、と思います。使い勝手が悪いと言いますか。FWあるいはFW/MFとしては宇佐美も居ることですし。また、純粋なMFとしては全体のバランスを考えると岡崎の方がテクと視野に優れる分、優位に立つのではないかと。
 ただ、阿部が今後もう一度まわりと合わせられる方向に戻って成長を見せてくれたら、この試合の結果も無駄にはならないと思います。何たって、両足同じように振りの速いシュートを打てるのは才能ですからね。京都がやらかしたため、3位との勝ち点差も開きましたし…



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17.Juni.2013

2013 J2第19節 水戸ホーリーホック 0-2 ガンバ大阪

「立ち会い強くぶちかまして、挑戦者の勇敢な攻めを捌いて、最後はフェイントで空けた顎を綺麗に打ち抜いて勝利」
 ひと言で表すならそんな試合ですかね。北九州戦同様、早い段階で先制したけれど前半に詰め切れず、後半はどちらかというと守備練習の様相を呈した試合。しかし最終スコアと内容は明らかに向上しました。
 CBが大きなギャップを作らずラインを微細に動かし守れていることから、見た目ほどやられてはいないということで「守備練習」。「守備練習」的に淡々と時間を使えるようにするというのも、普通に強いチームを作る上では重要なことです。

 そして1-0でポストを叩くシュートを1本打たれた北九州戦と比べ、明らかに改善した点もありました。丹羽のヘディングシュートが水戸の守護神・本間の好守に遭ったりしながらも、最後に素晴らしい連携から岡崎のゴラッソで2点目を取ってトドメを刺せたこと、ならびにスタメン出場の明神が若手に手本を見せてくれたこと、でしょう。


 試合を決める、挑戦者をリングに沈めた岡崎のゴールは、細かいパスで相手を寄せてから倉田がゴール前に走って侵入しDFとGKを釣り、ボールホルダーの岡崎が空いたスペースを利用してコースを見つけ技ありショットを沈める、という逸品。それ以外にも随所でいい当たりの守備を見せていたので、岡崎はこれからも貴重な戦力になると思います。
 また、前述の「守備練習」的な状態というのは、裏を返すと「カウンターで仕留めるための仕込み」でもあるわけで、そういった面からも、岡崎のゴールはいいゴールでした。


 そして明神。間違いなくこの日のMOMです。北九州戦について「なんでそこ空けとんねんボランチ」的なことを書きましたけれども、縦楔のコース切り、CBとのバイタル挟み込み、跳ね返りの掃除をエレガントにこなし、最も危ない場所は柱谷監督の仰る通り全部大明神が消していてくれました。岡崎も内田も、良い勉強になったんじゃないでしょうか。
 島田先発の3-4-3でサイドを押さえ込みにかかった柱谷監督の采配も見事だったと思いますし、近藤の上がりや鈴木隆行永世師匠の縦横無尽の動き(これらはJ2上位の水準にあったと思います)は確かに眼を惹くものでしたが、一番危ないところは丹羽と連動し西野を活かした明神がずっと消してくれていました。
 事故でも起こらない限りは失点しなかった―唯一「ん?」と思ったクロスも藤春がどうにか競って、藤ヶ谷が適切に対応していました―と思いますし、実際無失点。

 少なくとも守備組織は、誰が出てもある程度の計算が立つ状態に整備されつつあると思います。計算の立たない人は健太が使わないでしょうから。
 ガンバが失点するとしたら、いつぞやの石津のようなびっくりゴラッソ、個のボーンヘッド(セットプレー含む)、謎PKくらいでしょう。びっくりゴラッソは年に何本か被弾してもしょうがないですし、謎PKは諦めるしかない(?)。
 よって、今後は選手の仕事としてはサブも含めた各々が局面での(致命的な)ミスをどれだけ減らせるか、監督の仕事としては―メンバーが入れ替わるので―どれだけ守備から攻撃への連動性を再整理しブラッシュアップできるか、が昇格、そしてその先に向けた鍵になると思います。



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10.Juni.2013

2013 J2第18節 ギラヴァンツ北九州 0-1 ガンバ大阪

 ひと言でいうと、お互い上手くいっているようで実はそうでもないまま時が過ぎゆき、結局は「ゴラッソ一発・無失点」を個の能力差により捻り出して見せたガンバに軍配が上がった、という試合でしょうか。
 禍福は糾える縄の如し。こういう試合があるからシーズンはたいへんだし、また、サッカーは面白いんだと思います。

 さてガンバ、まさに大車輪の倉田、要所で的確にチャンスを産み出す二川、そして押し上げてもベタ引きでも相手に無難に対処して無失点を達成したCB二人の働きは秀逸でございました。レアンドロと二川、2つの好機のうちどちらかが入っていれば、あるいは後半の西野の見事な折り返しを内田が決めていれば、CBの働きをみるにもう少し楽に試合を運べたんじゃないかと思います。
 逆に栃木戦では良い出来だった若きボランチ二人は、時が経つほどに判断が追いつかなくなり組織がほどけていってしまった印象。ここの「弛緩」が、ガンバにとっての「上手くいっているようでいかなかった」理由の一。
 片方が飛び出したらもう片方はCBとアタッカーの間をカバーするべき場面で、下がりすぎて危なっかしい状況を作り出していました。この辺を感じ取って、相手がフレッシュなパワープレー要員を入れた直後にすぐさま岡崎と明神を交替させて試合を閉じにかかった監督の采配は、一見何気ない感じですが良い仕事だったと思います。試合には勝ったので、二人ともこれを糧に、明神のプレー(だいぶ身体のキレが戻ってきてくれてます)を参考にまた成長してくれればいいです。
 そしてもうひとつの理由は(おそらく負傷交替と考えられる)後半頭からのレアンドロ→川西で出てきた川西の不出来。
 川西は下がって受けにきて受けられず、かといって前に飛び出すべき場面では反応できず、後半ほぼ行方不明状態に。この試合、仕事の質的に二川は替えられないなと感じていたのですが、阿部投入は前の守備を考えると致し方なしかと。
 それを招いたのも川西の不出来が大きな原因。これは監督も誤算だったはず。平井のように交代させられなかったのは、せめてセットプレーの守備くらいは頑張れ、ということだったかと思います。
 

 対する北九州。前半は兎に角我慢、バイタルがなんだか結構空いてたけど気合で守って、レアンドロはハズしてくれたし二川のシュートはバーが弾くしでどうにか0-1で凌ぐと、後半プレッシングの始点を前に設定。これと、ガンバのレアンドロ→川西の交代がハマって…上手くいっているように見えた。
 けれども、改めて見直してみると、そうでもなかった。ガンバのCB2枚が振られるような場面を作り出せていませんでしたね。ガンバのCBはGKと良好な三角形を終始維持していた印象です。
 特に67分に大島さん→柿本、同時に川西は放っておいても大丈夫そうなのでCBの渡邉も前に出してパワープレー。これが悪手だった感じ。
 そもそもガンバのCB陣は今野以外、単純な高さ勝負には強いうえ、明神(掃除)と家長(困ったときの預けどころ)が居る以上、パワープレーのファーストコンタクトで押し込み切れたらたいしたもんです。
 丹羽は振られさえしなければほぼ間違いませんし、西野の落下予測力―「残念、そこはニシクレイ」に一歩一歩近づいてますね―は日に日に伸びている印象。このセットをファーストコンタクトで制圧するなら、大宮のすんごい人たちや矢島パトリックの川崎、都倉田代の神戸あたりじゃないと無理でしょう。
 さらに、北九州にはキム・ドンフィというスピードスター系のスーパーサブがいるのですが、押さえ込まれたツインタワーは彼にとっては邪魔以外の何ものでもなく、滑走路も生息域も見出せないでいるうちに加地さんと明神が封殺。彼の武器を生かすという意味でも、ガンバの術中に嵌らないという意味でも、タワーはひとりにしてサイドに流すような仕掛けの方が有効的だったように思えます。
 そのため、試合中も最後の15分くらいは「まあ事故でも起きない限りは勝ったな」という感じで見ておりましたが、録画を見返してそれは間違いでなかったことを確認しました。

 徐々に集団がばらけはじめたJ2、6月全勝といきましょうか。



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6.Juni.2013

2013 J2第17節 ガンバ大阪 3-0 栃木SC

 前半はほぼパーフェクトな内容だったのではないでしょうか。廣瀬のシュートがなければ、前半のガヤさんが「-(採点不能)」状態になるところでした。そんな展開でも集中力を切らさず、シュートに対してきっちり仕事したガヤさんはさすがベテランだと思った次第。
 後半は相手の見事な修正に手を焼きつつも、きっちりチャンスは作って(しかし決められず)無失点で終了。
 本当に危なかったのは近藤にフリーでヘディングされたシーンくらいでした。完勝と言っていいでしょう。


 そんな試合になった原因のひとつには、栃木の大黒柱パウリーニョが負傷離脱してすぐの試合であったため、さすがの松田監督も対応策を詰め切れていなかった(チャの相棒選択に失敗したかなという気がします)、ということもありますが、何よりもガンバのフィールドプレーヤーがきっちり連動してプレスを掛けられていた、ということが大きかった。
 とりわけ遠藤と今野が抜けたことでお披露目となった岡崎と内田のユース出身ボランチコンビがこの日は秀逸。
 球際で粘れる岡崎と、もともとCBらしくタイミングを計ってインターセプトを狙っていける内田。きっちり棲み分けが出来ていましたし、ふたりともさぼらないFWと適切な距離を保って守れていたところが素晴らしい。蛇足ですが、内田は遠藤と組んだときもこれくらい前々に行っていいと思います。なんか遠慮してる? 感じがするんですよね…
 また、攻撃面ではふたりとも速い縦パスをある程度正確に前に入れられるセンスを持ち、機を見てフォローに上がって行けていたところもgood。内田は神戸戦を良薬にして、攻撃面でもきっちり仕事が出来るようになってきました。
ハイライン・ショートカウンターという健太が準備した設計図をきちんと組み立てていました。
 先制して続けてカウンターでタコ殴りにして、初スタメンの岡崎が疲れてきたところで明神で試合を閉じる、というところも含め、後半無得点に終わってしまったこと以外は健太のほぼ思い通りにいった試合だと思います。
押し込まれたときにどうなるかはまだわかりませんが、将来を見据えてその辺の対処を鍛える意味でも、代表組不在の試合のボランチコンビはこれで固まったのではないでしょうか。


 後半は松田監督の修正が見事。
 頭からの二枚替えで三都主を入れ、クリスティアーノを一列下げてチャとボランチ、三都主とトライアングルを形成、ですかね。この三角形で球を運んで、前の三角形でサイドを中心に押し込む、という展開。
 サイドの個の能力の問題と、丹羽が板前西野を上手く使いながら落ち着いていたので、ガンバの最終ラインに継続的に脅威を与えるとまではいかなかったけれども、監督としてはやれるだけのことはやったと思います。パウリーニョの穴を埋める解決策のひとつとして、クリスティアーノをボラで使える目処が立ったのは栃木にとって収穫でしょう。
 そしてクリスティアーノもそうですが、彼以上にチャはなかなか面白い選手ですね。ボールの置き方とロングボールの出し方が柔らかくて、先々が楽しみだと思えました。
 対してガンバは何度か良いカウンターを発射するも、決めきれず。すっかりチームの顔、心臓となった倉田のスライディングシュートが決まっていれば案外5-0くらいまではいったと思いますが、試合はそのまま3-0で終了。
カウンター自体はきっちり発射できていたので、そんなに悪い印象はないですね。強いて言挙げするなら、他サポさんにとっては「眠い試合」になっちゃったかなというところ。
 北九州、水戸さん、岡山と乗り越えていければ、夏場に向けてひとつ大きなアドバンテージを築けそうな気がします。



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