August 2013

29.August.2013

2013 J2第31節 横浜FC 2-2 ガンバ大阪

 一サカオタとしてみると、動いてるキングとナギーさんが堪能できたので満足している部分もあるのですが、生観戦組サポとして改めて考えるとちょっと、いやかなりアレな結果でございました。内容は、攻撃面が興味深かったのですけれどもね。

 まずはざっくり失点。
・1失点目:加地さんのミス
 加地さんによる、「田ッカー@味スタ」以来の凡ミス。しかも開始後たったの4分。相手にプレゼントパスをしてしまい、あわててカバーにいった西野が懸命に伸ばした足に当たってガヤの逆に転がってゴール。監督もお冠のようですし、こりゃ個人的に反省してもらうしかないです。
 そして次節は佐藤洸一やら(ヘッドは飾りですが)小松のいる長崎なのでセットプレーの守備も考え、ジェソクにチャンスを与える意味でも彼を起用して、加地さんは休養を兼ねたベンチスタートでもいいと思います。

・2失点目:CBコンちゃんなら永遠の課題

 この試合に関しては、確かに「3点目を取らなかったから勝てなかった」ように見えますが、この2失点目の形を考えると、3-1にしたところでより前がかりとなった相手に3-3にされた可能性は十二分にあった気もします。高さのある相手に対してコンちゃんをCBに据えてラインを下げるとどうしてもこうなります、という問題がまたも露呈してしまいました。
 CBとしてのコンちゃんはスピードやスタミナ、ボール奪取力など、ハイライン向きのCBとして稀有な能力を持ちながら、ツネやち君のようにラインを仕切れない。とりわけいったん下がったら最後、上げるべき場面でもなかなか上げたがらない(これ、ボランチにとってはかなりキツイ)。
 それなのに(それが実に得意な領分なので)機を見てバイタルのボールに食いつくため、元々競り合いも位置取りも苦手な高さ勝負を挑まれて失点する、あるいは食いついてカバーが間に合わないうちにスペースを使われて大ピンチになるという傾向が。
 これはもうJリーグ全クラブにスカウティングされてる気がします。

 というわけで相手サイドからみてみると、コンちゃんがCBに入ったガンバを相手にした場合、高さで点を取るなら最近さすがに厳しくいけなくなってる加地さんサイドでつくって、半ば無理矢理でもいいので地対空砲(横浜戦では西野)を超えた奥にクロスを入れる。サイドを剔りすぎるとかえって加地さんにコースを切られるので、アーリー気味がベター。そんなところでしょうか。
 去年と違い藤春が好調で守備も体を張って頑張ってくれている分、失点は減ったのですが、この日の後半の後半、新外国人のパトリック・ヴィエラのばったもんを囮にしてハルを引っ張り、本命の田原をズドンと中に入れてこられるとさすがに守り切れませんでした。もう5分あったら、こっちがゴールする可能性も大きかったのですが、逆もあったと思います。

 う~ん、さて。岩下復帰でコンちゃんを本来のポジションへと丁重に出すのがベストなような気もしますが、当面は彼をCBでやりくりしないといけないわけで、監督は悩ましいところだと思います。というのも、健太も重々わかっているので、横浜FC戦でもそうであったようにラインを下げるときもコンパクトネスを維持するよう修正はしているのですが、そうするとゴールから遠くなる分攻撃力は殺がれるし、試合終盤はバイタルケアのためにボラを一枚替えないと運動量的にもたない。
 岩下復帰を待たずにCBから外すという手もあると思うのですが、健太がどう決断するのか、長崎戦を待ちたいと思います。

 でも、よい傾向も色々とありました。
・前のふたり、ロチャと宇佐美が前から守れるようになってきた
 それがかえって祟り、札幌戦前に別メニューの日があったロチャが真夏の三連戦の三戦目で早々にバテてしまう誤算(監督がなぜ放置し宇佐美を先に替えたかは不明)もありましたが、これからは週一ペースに戻るうえにいよいよ佐藤も復帰ということなので、ある程度守備でも計算できるようになると思います。
 ただそうなるとやはり監督としてもラインを極力上げてコンパクトネスを維持したいはずなので、結局前述のコンちゃん問題に話がループするのが悩ましいところですが……

・宇佐美半端ない
 健太博士の手により着々とストライカー寄りに改造中といったところでしょうか。ドリブルによる仕掛けだけではなく、状況によっては裏抜けも狙いだしてます。ゴールもさりげなく技術が凝縮されていて、お見事でした。
 もともとパス出しも巧いうえにそれと同じような振りで強いシュートが撃てるので、裏抜けが本格的に選択できるようになれば、こりゃJ1でもアンストッパブルかもしれません。

・藤春愛してる
 完全に裏に抜けてからのクロス、2本のうちどっちかもうちょっとだけ丁寧に、とも思いますが、それを補ってあまりある運動量と、地を這うような弾丸ミドルでのゴール。経験を積んでいって効率的なポジショニングが出来るようになれば、ほんまに代表ですわ。
 彼をより活かせるCBを考えると、やはり西野と岩下のコンビかなと思いますので、そういう面でも岩下カムバック。

・岡崎成長中
 大森の影に隠れがちですが、本当に気の利いた選手ですね。生で確認して改めてそう思いました。
 サイドでもボランチでもそつなくこなして攻守のリズムをつくれる、グレードアップした橋本のような選手になってくれそうです。

 次は長崎戦なので、ココをしっかりと勝てば、いよいよ昇格は見えてくると思います。
 ……そういえば安田は今どこいった?



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20.August.2013

2013 J2第29節 ガンバ大阪 3-0 コンサドーレ札幌



 相変わらず暑い中でのゲーム。ポイントは前半を0-0で折り返したことですよね、やっぱり。前半は札幌にとって思惑通りに運べたゲームだったと思いますけれども、ノーゴール。
 一方ガンバは暑いのでちょいと三味線を弾こうと思ったら、札幌がうまく守ってきたので弾ききれずといった趣。札幌はDFラインに持たせて、中盤にはコンパクトにしてショートテンポのビルドアップをさせないよう厳しくいって、DFラインに蹴らせて回収という守り方でしたかね。それに嵌め込まれました。
 それでも岡崎の惜しいシュート、ヤットさんのミスショット、相変わらず三人で何とかしそうな前線と、前線に入ってしまえばゴールの気配はありましたが。

  一方札幌は、お馴染みとなった立ち上がりのドタバタ守備(いやいやお馴染みにしてはいかんでしょ)と、カウンターからフェホが撃てず、どうにかリターンされたパスを荒野がトラップミス、藤ヶ谷が荒野と接触しながらセーブ、ガヤ一瞬だけ肉食動物の顔になるというシーン。このどちらかで点を取れていればというところ。その他はガンバの守備も崩れてはいなかったので、そんなに入る気配もありませんでした。
 なんで崩れなかったのかというと、フィジカルお化けで技術は頭も足もからっきし、当て勘も鈍いというフェホがターゲットだったので、割合楽に対処できたのが大きかったと思います。

 後半。さすがにコンパクトネスが緩んできた札幌の隙を衝いてガンバの中盤と前三人がリンクし始めると、ロチャが開いてドリブル突破を試み得たFKから西野のヘディングで先制。祝J初ゴール。そして札幌は、前半と一転してニアに鋭いボールを蹴ってきたヤットの技術・戦術眼に完全に手籠めにされた感じです。
 その3分後、宇佐美が中盤でボールを受け取ると急加速してMFを置き去りにし、DFをスピードで千切り棄ててコンパクトな振りからGK杉山をぶち抜き2-0。これで札幌は心が折れたように見えました。いや、折れますわこれ。ドリブルタッチのような振りでそのまんまズドン、シュートまで入れて一人時間差攻撃ですもん。
 仕上げは76分、ファーでフリーになったロチャが、二川のGKを動かすナイスクロスをきっちり頭で逆サイドネットに流し込んで3-0。ルーマニア時代の映像視てても感じましたが、クロスに対する頭の合わせ方、微妙な動き直しと勘所がとてもいいです、ロチャ。
 塩漬け試合で89分寝かされても残りの1分で仕事をすれば1-0勝ちでマンオブザマッチでしょ、というまさにブラジリアンボックスストライカー、必殺仕事人ですわ。

 あとは淡々と試合を終わらせて3-0。今節もひとり勝ちで3位との差は13ポイントに拡大。
 今週は夏なのに水曜に試合がある連戦ということで、どれだけ強くてもガス欠は怖いのですが、段々と目処は立ってきたかなと思います。8月全勝ならいよいよカウントダウン開始となるかもしれません。

 しかし、宇佐美。薄々思っていたんですが、




なのかなあと。
 左右関係なくコンパクトな振りで鋭いシュートが撃てるうえ、その体勢でパスも出せるのが宇佐美の恐ろしい才能。
 宇佐美に限らずこの手の日本の才能あるアタッカーが欧州にいくと、ワントップ全盛という時代のせいか往々にしてゴールから遠いサイドに基点を置かれがち、もしくは完全な中盤の選手として見なされがちなのですが、健太は「よりゴールに直接絡める選手」へとチューンしている気がします。
 それは日本のためにも大事なことだと思います、個人的には。


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15.August.2013

2013 J2第28節 ガンバ大阪 1-0 アビスパ福岡

 公式記録では18時3分開始、つまり陽光残り。しかも33度。あづい!
 こんなコンディションでまともなサッカーを90分できるはずがない(やったら絶対とんでもない反動がきてしまいそう)。なので、先制点が凄く大事、それも出来るだけ早く。
 そして、遠藤べったりマーク・金森左SBというプシュニク監督の奇襲を逆手に取った加地さん~大森と繋いでのロチャヘッドで16分に先制し、前半は着実にゲームをコントロール。
 後半は相手に廻されながらも台形ブロックを拵えて迎え撃ち、カウンターで追加点を狙うも果たせず。石津のミドルがバーを叩いて以降は両方バテて、ある意味狙い通り膠着へと持ち込んで試合終了。
 追加点が取れなかったのは不満だとしても、膠着状態に「持っていけた」のは健太としてはしてやったりではないでしょうか。

 気になった点についてああだこうだと突っ込みたいのですが、こんな気候で何を言うても仕方がないし、悪コンディションをしっかり戦って勝ってくれたガンバの選手たち、そして監督の意図をきちんと具現化したうえで出来るだけのことはした福岡の選手たち、双方に敬意を表したいので、細かいことを論うのはなしにしたいと思います。  
 一点だけ書くと、そうですねえ。やはりプシュニク監督の用兵でしょうか。遠藤を常時チェックして、3トップが動いて加地さんを絞らせて金森とを上げる、そこでワイドから揺さぶって3トップで何とかして頂戴、という。
 体力のあるうちは怖かったですね。逆に言うと、体力のあるうちにタイスコアに持ち込めなかったのが福岡の敗因かと思います。先制して後半に入ったガンバは徐々に台形ブロックでの迎撃へ移行し、それに対する手を打つお釣りが、仕方のないことですがもうありませんでした。
 でも、POに残るだけのポテンシャルと魅力は十二分にあるチームだと思います、福岡。

 それにしても厳しい条件下での試合でした。双方運動量もあっという間に落ちていって、とりわけロチャと宇佐美は「ドイツ帰りのオフ明け」なのがモロに響いてしまった感じです。前半途中に熱中症を心配してしまったくらいですから。
 また、最近のメガクラッキ大森は元気に動き回って素晴らしい働きをしてくれましたが、やはり60分過ぎてガス欠。しょうがないです、さすがに。
 ただ、全選手のうち、ひとりだけおかしい人(誉め言葉)がいました。我らが4番様、藤春廣輝。いや、ちょっとおかしい。
 通常営業しておきながら、試合終了後の顔もひとりだけどこか涼しげ。どういう身体のつくりしてるんだろう。でもこういう試合、こういう季節に彼のような選手が居るのはとっても頼りになります。
 最近のハルは神戸戦でCBが掴まえ損なっていた田代とガチンコバトル繰り広げたのに始まり、CBの尻ぬぐいもしながら左サイドを爆走するという素晴らしいパフォーマンスを披露。大森もそうですが、こりゃひと皮剥けそうな予感。
 ビルドアップとか細かい課題もありますが、貢献度は抜群、夏のチームMVPと言っていい仕事っぷりだと思います。

 また3位と勝ち点差10開きましたね。この調子、この調子。

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7.August.2013

2013 J2第27節 ファジアーノ岡山 2-3 ガンバ大阪




 はい、ヴェルディ戦は現地に行きながら雨やらど忘れで録画チェックできなかったのですっ飛ばしました、ごめんなさい。
 そんなこんなで岡山戦。まずは得失点ざっくり。

 0-1
 抜かれ方があんまりだったのは確かですが、後ろの守備の枚数は優勢だったので、コンちゃんはサクッと詰めるべきでしたね。結果として久木田にミドルを撃たせてコンちゃんに当たってゴール。ありゃGKによってはコンちゃんに怒鳴ると思います。

 1-1
 スコンスコンにやられていた原因は前の組み合わせ(と彼らの指向性)、ならびにコンちゃん西野のどん引きラインからくるフタさん、遠藤、明神の三角形への過剰な負荷ですかね。それを察知した37分に健太はフタさん下げて内田投入。前に出された遠藤とウッチーの連動で明さんが窒息回避、復活。ペップなんかもそうでしたが、遠藤もコースを切るのが上手い。ピッチが見えている選手がいるというのは心強いですわ。
 でゴールは…前の3人(プラス遠藤)は良い意味で色々とおかしいわこれw
 大森が浮き球でロチャに当ててこぼれ球を拾い、宇佐美にパス。浮き球パス、この発想自体もなかなかのもんですが、あっさり競り負けずにボディワークでしれっと落とすロチャもなかなか。そして大森から球を受け取った宇佐美はDF3人が3人ともすぐには届かない場所にボールを置いて、コンパクトな振りで中林を強襲して同点。
 千葉戦で平井やパウのプレーを「理詰めじゃないんだけれども、感覚的に何かあるんだろうな」と書きましたが、ごめん、この3人はそんなレベルじゃない。ちょっと飛んでる。「ほぼゼロ」をゴールにしてしまう、南米風味のトリオですね。

 2-1
 岡山のプレスとサイドへのジョッキーは組織的にかかっていたのに、進境著しい大森と宇佐美で狭いところを抜いてビルドアップし、遠藤が抜群のコース取りで相手CBを押し込み、ヒールで走り込む大森に出す。きっちり枠を捉えたグラウンダーのシュートはさすがの中林が弾いたものの、フリーでこぼれ球を待ち構えていたロチャがトラップからシュートまでをコンパクトにまとめてゲット。
 岡山にしてみればショックだったと思います。特に大森宇佐美のふたりビルドアップ。蹴らせるか下げさせるために追い込んだのに、狭い穴通され続けてフリーの遠藤に。この組み立ては1点目以上におっかなかったw

 3-1
 逆転直後に攻め込んでCKゲット。ゾーンディフェンスに対して明さんがニアに囮として走り、真ん中にいたロチャがいったんニアに動きながらちょっとだけバックしてGKとDFの間に居場所を確保、そこに遠藤大先生の精密なボールが来るという、セットプレーマニア垂涎、ドンピシャの逸品。 さすがの中林も無理ですね、これは。

 このあと畳み掛けられるかなと思ったのですが、なんと大森が脚を攣って交代。これが地味に利きました。こんなときにフタさんが控えにいると逆にエグイことになったかもしれませんが、岡崎は良くも悪くも無難なので、ロチャと宇佐美はちょっと物足りなかったのかも知れません。
 また、80分には西野も脚を攣って丹羽に。相手のクロスに対して単純な高さがないのはちょっと厳しかった。

 3-2
 コンちゃんがボールウォッチング、押谷に見事に裏を取られ、藤春が間に合わず。
 コンちゃんにしてみれば、これザック流なんでしょうけど、背中は藤春がみろよということだと思います。ただ、ワントップの選手をCBか離すというのは、健太にしてみるとお冠かなと思いますね。次戦のCBの構成は要注目だと思います。

 さて、次どうしましょうかね。
 まずは守備の立て直しか、それとも激闘王路線再びか。



 難しいです。倉田を軸にして攻守を構築していたので、秋の具合にもよりますが、さてはて。
 ロチャと宇佐美はまだオフ明けでコンディションが整いきっていないので、守備面もこれからもうちょっと上がってくると思います。健太が要求しているタスクはこなそうとしていますし。
 それに、上述のように彼らプラス大森を使わない手はありません。J2、いやJ1でも異質な攻撃陣になる可能性を秘めています。
 ただ、後ろの負担。秋の離脱後今までよりも担当エリアが広くなり、宇佐美・ロチャ・大森採用に到り、破壊力の分さらにバイタルが空き気味に。
 民国100年さまの仰る通りで、後ろの負担をどうするかという、6月の状況とは真逆の悩みを抱えることになりました。
 
 さてどうするか。前が強力なら神戸のようなサッカーも想定されますが、ガンバのカラーと中央のメンバーを考えるとちょっと違う。
 やはり丹羽西野にしてラインを高く設定し、コンちゃんに球を狩ってもらいつつ、全体をコンパクトに保ち続けるしかないのかなと思います。夏場で厳しいのは山々ですが。
 もうひとつ考えられるのは3バック、コンちゃんをフォアリベロに置いた4バックとも言えましょうか。突き詰めるとコンテのユヴェントスみたいな3-3-4。ただこれだとビルドアップがミドル~ロングレンジになるのと、両サイドの運動量が尋常ではなくなるので、運用面で現実的ではないかなと。
 福岡戦でどうなるか、健太はどう直してくるか、注目してみたいと思います。


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