Mai 2014

31.Mai.2014

突破は大丈夫でしょうと信じている、ナビスコカップの3試合

 今頃どうもすみません、といった感じで気になったことを何点か。
 突破はこれを書いている時点で決まっていないのですが、6試合12ポイントで駄目だったら運が悪かったという他ないので、楽観視しております次第。 

ガンバ大阪 2-1 鹿島アントラーズ
・井手口先発に心躍るも、いざ蓋を開けてみれば、米倉サイドに人数をかける一方で藤春サイドでは適宜穴を衝いて攻略を試みる鹿島の圧力に晒され、おそらくコーチングによるフォローもなく、試合に入れないまま30分あまりで交代。残念ですが、井手口はこれをいい経験にしてさらなる飛躍を!
・ただ、この交代は彼自身の不出来というよりは、惨敗を喫したリーグ戦でのFC東京戦同様、人に当たれずかといってラインも作れないCB(岩下と西野)と絞りの不出来な両SBが生み出した状況を、さすがにCB交代で動かすわけにはいかなかったという側面が強いのでは、と思います。井手口は明神や丹羽がピッチに居れば、また違ったのではないでしょうか
・得点は2つともいい形でした。特に2点目の米倉は自身のスローインからカウンター状態を作り出して高い技術のシュートで締めるという逸品
・守備は井手口交代後に内田が入っても特に立ち直る気配がなく、そのままあれよあれよと攻められ続けていましたが、東口の活躍で1失点で切り抜け、グループリーグ突破に向けて大きな勝ち点3を得ることが出来ました 

ガンバ大阪 3-1 FC東京
・内容的には接戦で、相手方に転んでもおかしくない試合。前半終了間際に平山がどフリーで放ったヘディングシュートが入らなかった、このことが試合の趨勢を大きく変えたと思います
・変更のないCBコンビはこの日も低空飛行。それに引きずられてボランチコンビ(岡崎と内田)も不必要に下がりすぎてしまっており、ファウルを連発。なんと言いますか、ローラインでやる守備ではないですね……
・それならばラインを上げれば良いのですが、岩下がいるとセーフティーファーストで必要以上にアタック位置が下がってしまう のかもしれません。内田をCBで……おっとっと
・しかし、この日は宇佐美が何とかしてくれました。1点目も2点目もお見事。とりわけ2点目におけるシュートまでの運び方は、日本人でも彼だけが出来る芸当でしょう。ただ、彼のコンディションは復帰後も70%くらいのままといった感じですので、中断期間中でどれだけ立て直せるかが、補強とともに後半戦の鍵を握るものと思われます
・2-1としてから岡崎を早めに下げて倉田をボランチに。(明神がいないと)どう組み合わせてもポジティブなトランジションが得手ではなかったガンバのボランチですが、この日はこれで試合の流れをがっちりと掴むことが出来ました。これは好采配で、今後に重要な示唆を与える事象と感じます

ベガルタ仙台 1-0 ガンバ大阪
・FC東京戦で良かった倉田のボランチ起用をスタートから
・ところがこの試合、大前提として試合開始当初から「ガス欠」があり、宇佐美、阿部、岩下、西野、内田あたりはそれが顕著だったように見えます
・監督として「出してみたら想像以上に動けなかった」のか「ある程度覚悟はしていた」のかは正直なところわかりませんが、有効な対策が打てなかったところをみると前者なのかなと思います
・今季はそういう、そもそもフィジカルで劣勢を強いられてしまう試合が多いので、この点は中断期間で何とかしないといけないのではないでしょうか
・ゆえに、倉田ボランチの評価は不能としたいです。遠藤が代表でコンディションを調整してW杯からいいコンディションで戻ってくれば、相棒は倉田になると個人的には考えます
・そして試合は前半のリンスout、岡崎in、倉田をFWに移動で、かえってバランスが崩れてしまいました。これは監督のお手つき。替えるなら後半頭から、前線の運動量を求めるなら宇佐美を小川、あるいは阿部を大森(もしくは5バックで丹羽)で良かったと思います。特に阿部はテレビ観戦でも連戦の疲れが見て取れましたから
・0-0の状態で二川out、丹羽inを準備していた采配については、おそらく、ガンバの選手たちのコンディションと他会場の経過を考え、5バックにすることでワイドのスペースを埋めたかったのでしょう。それについては間違ってはいないのですが、結果として間が悪すぎましたね……交代直前に先制されてしまいました
・その後は阿部と二川を大森と米倉に代えて打開を図るも、宇佐美のシュート(これは惜しかった)と米倉のシュートくらいしか見せ場もなく、0-1で終了。やはり最初の交代がキツかったように思います

 全体として、6試合でこの戦力で若手を試しながら最終的に試合数の倍の勝ち点を得ることが出来たのは、素直に評価するべきだと思います。最後の試合が某ブラジルやイタリアだとクビにされかねないバタバタ采配でしたけれど、健太監督は良い仕事をしてくれました。
 首尾良くトーナメントに進んだ折は、補強も(たぶん)されるでしょうから、選手スタッフサポ一丸となって頂点を目指してチャレンジしましょう。 


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19.Mai.2014

2014 J1第14節(これにてW杯中断) FC東京 3-0 ガンバ大阪

 チケットの発売日にアウェイ側メインスタンドの指定席を買い、電車遅延に焦りながらも今日こそは勝ってくるぞと勇ましく味の素スタジアムに乗り込んだまでは良かったのですが……待っていたのは、キックオフ数十秒後には油断(と怠慢?)の連鎖で失点して頭を抱え、試合開始2分半ほどでCBの凡ミスからあっさり0-2となり、スタンドの片隅で見守る愚生の胸には怒りではなく何とも表現のしようがない妙な笑いがこみ上げてくるという、精神修養のような試合展開でした。柏戦に並ぶワースト試合と言って良い気がします。

 なお、1失点目のオフサイド云々は、ちょうど目の前で見た印象は「現場ではどちらともとれる」といったところです。流れの中で西野が立ち後れラインをつくれず、相手の選手が戻りながら動き出した、そういう状況を考えると、オン・オフどちらにとられたとしても不利益を被った方は納得せざるを得ない状況だったと思います。西野がきちんとラインに追いついていれば、そして藤春が切り替えて全速でスプリントしていれば、おそらく防げた失点だったので、チームとしてはそちらを問題視して、次に繋げてもらえれば。

 その後、ガンバは宇佐美の単騎駆け以外は可能性を感じられない攻撃に終始。2分半で2失点よりも、これの方がきつかったです。
 余裕を持って構えカウンターを狙うFC東京に対し、ガンバは三角形をつくって守備を引きはがすでもなく、ドリブルで引きつけて脇に出しミドルを狙うでもなく、かといってワイドを使う(ジェソクが気を利かせたポジショニングをしてくれていましたが、ほとんど顧みられませんでした)でもなく、新米僧侶による読経の稽古に似た一本調子のボール廻しに終始し、接点ではことごとくフィジカルで後手を踏みカウンターを浴びる。そんな調子で、ただただ時計が進んでいきました。
 交代出場の3選手はさておき、一試合を通して動けていたフィールドプレーヤーは本調子とは言えない宇佐美と、DFラインで孤軍奮闘してくれたジェソク、そして70分で交代するまでも大森だけだったような印象です。――余談ではありますが、たくさんのサポ、あるいは興味を持った人が来てくれているのに、こんな試合をしていては二度と足を運んでくれなくなってしまうのではないか、と危惧しております。

 そしてまた、監督もチームを鼓舞し勝ち点を狙いに行くような手札を切れませんでした。
 個人的にはハーフタイムで岩下(丹羽)と遠藤(岡崎)の二枚替え、あるいは狙われていた藤春を米倉と交代して左にジェソクといった交代策を期待しましたが、阿部を二川に替えるだけで根本的な構造には手を付けずじまい。そうこうしているうちに後半には遠藤が致命的なパスミスをして3点目を献上してしまい、結果として試合は相手のカウンター練習となってしまいました。正直なところ、よく3失点で済んだなと思います。
 体調不良なのか明らかに不出来だった選手を下げたうえで、その後、動かせなければ二川か佐藤で勝負をかける。そうすれば、たとえそのまま敗れたとしても、いくらかは納得がいったのではないでしょうか。
 しかし現実は、「淡々と」負けただけでした。名古屋戦の采配が見事だっただけに、この点も残念でなりません。
 後半の後半は、ひとり、またひとりと早々にスタジアムを後にしていく人たちを横目にしながら、まだ「何か」を期待して見守り、されどそれは報われず、ついには私もアディショナルタイム途中で席を立ってしまいました。
 ただ、地元に帰って阿佐ヶ谷のダオタイでおいしいタイ料理食べたので、ダメージはそんなに残りませんでした。

 さてさて、14試合4勝3分け7敗、勝ち点15という成績で中断となりましたが、順位についてはまだ一巡していないですし、上ともそんなに差はないので、悲観も楽観もせずに夏場が終わってどうなっているかで考えようかと思います。
 ただ、どうしても気になるのは他のクラブと比べて目立ってしまう走力と球際の弱さ。いつ上がってくるんだろうと期待していたら、14試合終わってしまいました。う~ん、なぜなんでしょうか。
  • 1.実は身体作りがうまくいっていなかった
  • 2.(特に攻撃で)約束事が乏しいため応用が利きにくく、動けないしパスがずれる
  • 3.ステイ優先の守り方で結果として(捕まえにいけず)後れを取っている
  • 4.そもそも攻守に歯車を廻す軸となる補強が必要  
 1だったらフィジコにデコピンものですが、実際には2~4が複合してしまっているのかなあ、と素人ながら思ったりしております。 特に4。来年は新スタが建つのですから、フロントは死にものぐるいで補強してください。

 リーグ戦はまだ20試合残ってます。水曜からのナビスコカップ3試合で戦力を底上げしつつ決勝トーナメント進出を決め、中断期間で補強してもう一度鍛え直してもらって、再開後のホームでの連戦を連勝して、波に乗って順位を上げていければ最低限の目標は全然大丈夫です。
 そうなるはず。そうならねばならない。よろしくお願いします、監督。


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12.Mai.2014

2014 J1第13節 名古屋グランパス 1-2 ガンバ大阪

 前半はボールを廻し押し込んだガンバに対し、膠着させた名古屋という形で五分五分の試合のように見えましたが、見直してみるとかなり足を使わせていましたね。
 そして、その膠着で消耗させられるのを嫌い、「勝つためには動かねば」と踏んだアキラが後半に切ってきた策が、名古屋にとっては裏目に出たような気がします。スコアこそ僅差ではありますが、監督の采配と選手のパフォーマンスが噛み合ったガンバの完勝でした。
 それにしてもこの日、二川、倉田、宇佐美、阿部をスタメン起用して大森をベンチに取って置きタイミングを見計らって投入し、続けて佐藤で楔を打ち込んだ健太の采配はお見事でした。前半は上述したので、あとは試合が動いた後半の雑感を。
・名古屋は、その字面を見るだけでガンバサポが戦慄する枝村に替えて永井を入れて3トップ気味に。見返してみると、ここでは引いて受けて永井と松田を走らせるような、そういうサッカーに徹した方が結果が出たのかも知れませんが、アキラは前掛かりになってバランスを壊しにきました。しかし、そのことで全体が間延びし、小川に替えて投入した磯村もあまり機能せず。
・一方、同じタイミングで入った大森が監督の狙い通り素晴らしい仕事をしてくれました。ポゼッションは維持しつつ、自分でも運べるし、動き出してボールを引き出すことも出来る大森の推進力により、前半のサッカーを壊すことなく全体の圧力を増すことが出来ました。
・結果、名古屋は2ラインのようになってしまい遠藤と今野にプレッシャーがかからなくなり、ヤットさんが久々の大回転大開放状態に。
・そのような流れから66分、遠藤が走り出した倉田に出し、倉田が左サイドからグラウンダーのクロスを宇佐美に、それを宇佐美がヒールで流し、大森が潰れて、阿部がズドン、という完全に崩しきった形で先制することが出来ました。
・するとアキラは松田を外してCBの大武を投入する交代策を準備し、69分の宇佐美の決定機(惜しくも枠を外す)のあと、20分以上残った時点から田中マルクス闘莉王大作戦を敢行。中盤は捨てても最終ラインでの点の競り合いでぶち破れば得点できる、という戦い方を選択しました。
・ところが、これは、密な組織の中で上手く機能する選手という印象のある磯村を完全に行方不明にしてしまい、(西野が圧されながらも身体を張り続けたこともあって)ガンバの中盤から前にさらなる自由を与える結果に。
・そこで健太は宇佐美out、佐藤inを選択。フレッシュな佐藤に本来得手とする仕事に近い役割を与えゴールを狙わせると、ワンタッチ、ツータッチのプレーでも冴えを見せる結果に。
・その流れから佐藤がバーを直撃する惜しいシュートを放つと、ハイライトは85分の大森。遠藤がフリーでボールを持った折、抜群の動きだしでスペースに走ってボールを引き出しエリア内に侵入すると、そこからCBとGKをドリブルで躱して決定的と言える2点目をゲット。大森はハードワークを惜しまずにやり、動き出してボールをもらうことが出来、ボール保持の際は相手に複数の選択肢をちらつかせることが出来る、とても頼もしい選手になってきました。

 試合はその後CKからFWの田中さんに1点を献上するも、比較的余裕を持って逃げ切ることが出来ました。
 監督の「贅沢は言いません」という言葉は、自分も選手も、ガンバ大阪がチームとして現時点でできるベストなパフォーマンスを見せられたということなのだと思いました次第。

 さてガンバ。昔取った杵柄と言いますか、「Sí se puede!(やればできる)」と言いますか。3人目、4人目も細かく動くことで、ポゼッションを握り相手を揺さぶることが出来ていました。交代で入った佐藤も柔軟に動き回り、そんなサッカーに順応していたのも収穫。宇佐美の本格復帰、倉田の復調、大森の成長で、やっと監督の思い描いていたサッカーを見せることが可能になってきたという気がします。
 また、守備も( 深追いには気をつけて)前から追いつつ、遠藤を下がり目に配することでコース限定能力を活かし、コンちゃんと藤春は走り回り、西野やオっさんのアタックを活かして安定させていたようにみえました。
 言うなれば、過剰に前掛かりにならないようバランスを修正したポゼッション――ボランチの関係性や、岩下が左からラインとビルドアップをみること、西野がメインのアタック、というのも不調期を踏まえた監督の修正と思われます――で相手の体力を削り、きっちり攻守を切り替えて、カウンター状態を作り出して仕留めるサッカー、でしょうか。ポゼッション時に往年の怖さはなかったので、そういったところは今後、とりわけ中断明けの夏場に向けての課題かなと感じますが、ようやく攻撃のベースが出来てきたように思います。
 
 このまま行けば、残留はきっと大丈夫でしょう。順位を極力上げつつカップ戦で頂点を目指すなら、出来れば補強がほしいところではありますが。
 さて、中断前のリーグ戦は残り1試合、魔境味スタ。微力ながら現地で頑張ってまいりますよ。田ッカーだけは勘弁な! 


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8.Mai.2014

祝日2試合の雑感をつらつらと

 またしても長い箇条書きですみません。

2014/05/03 横浜F・マリノス 2-0 ガンバ大阪(録画失敗のためあっさりと)
・ストライカーである佐藤を完全な潰れ役とし、柏戦から出来る範囲できっちり立て直した健太の手腕はお見事だったと思いますが、残念なことに得点が奪えず、勝ち点を奪えませんでした。内田のシュートが入っていれば、と思います。勿体ないことをしました。
・ただ、決定的だったのは内田が防がれた場面ではなく、リンスのミスショット。とりわけ0-1とされた直後に訪れたビッグチャンスを、宇宙開発ではなくゴロできれいに外した場面。これにより、モメンタムを完全に手放す形となり、身を挺してチームのために潰れ続けた佐藤に報いることも出来ませんでした。返す返すも、無念です。

2014/05/06 ガンバ大阪 3-0 徳島ヴォルティス
・宇佐美と二川が頭からプレーしたことで、大森以外にボールの預け処ができたため、という遠藤の本領を今季一番引き出すことが出来たように思います。
・そうするとおのおのの距離感が自然と整理されていき、使ってもらうことで本領を発揮する藤春が「フタさんなら使ってもらえる」と上がりたい放題に。そんなこんなで一見すると左サイド偏重にみえながらも、その実真ん中にも、大森とジェソクが使える逆サイドにもレールが通っているという、攻撃面では今季リーグ戦一番の出来に。「凹」の字になりがちだったオフェンスの左右がようやくつながった感じでした。
・ゆえに、引いた相手に対してなかなか決めきれずにやきもきしましたけれども、結果として3得点取れたのは必然だったように感じます。
・一方、守備で危ないシーンは前半の津田の抜け出しと後半のセットプレー。これはどちらも東口がセービングして事なきを得ました。点を取りに行く以上、このくらいは許容せざるを得ないと思います。

・それにしても宇佐美と二川。特にフタさんのプレーはお見事でした。受け手さえいれば「多少狭くても、どうということはない」と、えぐくてやさしいパスを連発。チームに活良い循環をもたらし、サポを歓喜天へと導き、そして、藤春や倉田、阿部の復調のきっかけもつくってくれました。
・宇佐美は80%の出来でも別格なので何も言うことはないです。今後の焦点は彼の相方のFW探しでしょう。倉田か、阿部か、新戦力か。リンスは、これまでのプレーに加えてこの日60分を待たずに下げられたところをみると、正直なところサイドMFの控えでしょうかね…… 

・この試合をどう捉えるかですが、預け処が複数あると判断したときに発動する遠藤のポジショニングは相手にとっては鬼畜極まりないので、これを使わない手はない、と。プレスの強い相手でも、受け手が複数居ればこれまでとは違うはず。
・となるとボランチの片方が方々へと出張る頻度が上がるので、もう片方はヤットが下がればちょっと前に出る、ヤットがおいしそうな所を見つけて旅立ったら真っ先にバランスをとってバイタルを埋め、ボールを奪われたら逆サイドのMFと連携しつつ対処する、という気の利いたプレーが求められるのかなと思います。
・そこで問題となるのは、今野の場合特に多い、バイタルを完全開放してボランチが2人とも上がってしまう事象ですが、これはそのうち、というか即刻監督が修正を入れるでしょうし、それでも無理なら内田や明神の出番。内田の場合はアンカーというか、むしろ3バック的な運用になると思います。
・また、前で持てるようになったなら、GKの陣容も踏まえると、選手同士の距離感を詰め、ラインを高くしてなおかつアタックをある程度許容した守備(もちろん下がるときは下がる)を布くということもあり得る気がします。幸い切り替え意識は健太が監督になってから各人徹底的にたたき込まれている(はずです)ので、そのベースがないわけではありません。今にして思えば、ナビスコカップの鳥栖戦がその萌芽と考えられますし。
・そして、そうなった場合鍵となるのはレギュラーとして不動の地位を確立した感があり、この日も安定感のあるプレーを披露したオッさんことジェソク。身体も頑健でなおかつ切り替えも出来ることから、ラインを上げても右はある程度安心してみていられる、危ない形で裏を取られることもそうそうないと感じました。同時に、藤春が上がったあとに彼の裏を使われそうになったときも、CB経験がある(はずの)ジェソクがいるならある程度ボールサイドにスライドさせちゃって良いでしょう。掛け替えのない選手です、ジェソク。

今後の展望的なつぶやき
・とりあえずは残るリーグ戦2試合で勝ち点4、あわよくば6をとること。 それができれば、ナビスコカップと中断期間を利用してチームをビルドアップする余裕が出てくると思います。
・健太は昨季もそうですが「割り切れる人」なので、ひょっとすると宇佐美の完全復帰までは得点力不足を承知で守備偏重サッカーをしていたのかもしれません。
・なので、中断期間中にFWとMFの補強ができて、無事に調整ができれば、後半の20試合は見違えるようなサッカーを見せてくれるのではないかと期待しています。


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1.Mai.2014

2試合の雑感をつらつらと

 色々と思うところあり、書かないようにしようとも考えたのですが、自然と見返していたので、長めの箇条書きで2試合の雑感をまとめてみました。

2014/04/26 川崎フロンターレ 2-1 ガンバ大阪
・川崎は、この日と同じく生で観戦した蔚山戦と比べると個々の運動量はさすがに落ちていた印象です
・しかし、斜めの動きを多用し各人がガンバの選手の重心をずらそうとしながらボールを引き出すことで、ポゼッションから崩しにかかり主導権を握るスタイルは変わりませんでした
・ガンバは今野と内田のダブルボランチがバイタルを墨守し、スピーディな帰陣で対抗
・ただし、どこで奪いにいくか、こぼれ球を回収するかという共通理解がない(?)のか、結局二次、三次の攻めを許してしまい、動かされパスを通されフィニッシュやそれに近いところまで侵入を許す場面が多く見受けられました。シュートも「打たれている」趣で、後半アディショナルタイムまでよく耐えていたと思います。だからこそ、勝ち点1がほしかった
・川崎の弱点――(後ろからでも繋げてしまえるうえ)攻撃に余力を残すため最初のプレス以外は引いてから守ることが多く、ひとつ間違うと押し込まれ続ける時間帯がある――。これを意識していた蔚山は、奪ったら空いてる場所に出し、詰まったらビッグマンに当てて、という単純であからさまではあるけれど有効な手段をもとに押し込む時間帯をつくっていました。余談ではありますが、前半でふたりが負傷交代となっていなければ川崎はもっと厳しい試合を強いられていたのかもしれません
・一方、ガンバは奪ってからのビルドアップ手段の青写真がチームとして明確ではないのか、きつい状況からFWがキープして上がりを待つか、もしくは独力で強引にサイドのMFが運ぶしかなく、サイド相手のミスから前で奪えたときのショートカウンターくらいしか有効ではありませんでした。それでも惜しいシーンはありましたが、その数が倍になれば入る確率も上がるもの。そういうアプローチをしていければ今後成績も上向いてくると、試合中は感じていました
・気になるのは、CBのビルドアップ能力が低いというよりは、レシーバーの作り方に関する約束事がない(?)ように見受けられること。特にボランチとFWの間を有効に経由できていない気がします。このあたりが、こちらが攻めている時間を減らし、結果として守備で選手(特にサイドのMF)に過大な負担がかかってしまっている遠因でしょう。それが最終的にはコンディションが上がってこないという現象に行き着いて、自らの首を絞めてしまっているのかもしれません

2014/04/29 ガンバ大阪 1-2 柏レイソル
・う~ん、スコアこそ一点差ですけれど、内容は大差でした
・守備の人数だけはいるのですけれど、川崎戦同様相手ボールを奪いにかかる方法が明白ではなく、そのうえこの日はワイドな展開に対応してCBが動いた(動かされた)ときにどうカバーするのかが全く整理しきれていなかった印象
・一方攻撃は「悲惨」のひと言。リンスや交代で入った大森という魅力的な「受け手」はいるのに、レシーバーの作り方が川崎戦に輪をかけて不明朗で、さらに出し手も孤立していてやり直しも容易にきかないという……サポート意識が希薄すぎて、これにはちょっと、テレビの前で頭を抱えていました
・そんなこんなで、チーム状態は「単一臓器の疾患」というよりは「全体の機能不全」といったふうで、今季の基礎になると思われた広島戦あたりまでの「はめ込む堅さ」すら、どこかに行ってしまった印象を受けました
・ここのところの守備をみていると、カンナヴァーロでしたっけか、記憶が定かではございませんが、「守備は結局最後のところはマンマークなんだ」とインタビューで言っていたのを思い出してしまいます。ガンバはスペースを埋めることに拘泥するあまり、人とボールを組織的にも個人でも捕まえられず、結果として守りから攻めへと切り替わったときに(肉体的にも精神的にも)前に出る余裕が失われているのではないか、とも感じます
・この状態がもし今後数試合――大事な試合で――続くようであれば、中断期間を利用したスタッフの入れ替えも視野に入れざるを得ないのかなと感じます
・リンスのゴールは右サイドのウイング起用が主だったというブラジル時代の生き生きとした彼が容易に想像が出来る形でした。ただ速いだけではなく、スピードの緩急を織り交ぜられるところも良かったです(まあその、ハンドくさかっ……ゲフンゲフン)。中央で待たせて彼に楔を入れるよりも、かつてのグノのように使ってあげる、サイドに置いて中央やライン際のスペースに走ってもらえるような形を増やせれば、好機は増えてくると思います

これからについて
・現状、「整理して一からやり直し」なのかもしれません。攻守が連動するような、守勢に回りすぎないように企図されたバランスのとれたメカニズムの構築が必要なのではないでしょうか
・攻撃時の間延びが攻守にわたって悪影響を及ぼしているようなので、攻守にわたってのコンパクトネスの維持は必須なのでは? と思います
・守備に関して:反対サイドはある程度捨ててでもフィールドプレーヤーの距離感を詰め、前から追って前を向いて奪えるように仕向けたいなと感じます
・攻撃に関して:現在ボールロストを恐れてか、そもそも受け手の動きを整理できていないからか、てんで有効に利用できていないバイタルとセンターラインの間、真ん中を多数の三角形で結んで利用できれば、と
・そういったやり直すためのヒントは、ナビスコカップの鳥栖戦にあるような。やればできるんです、やれば
・シーズン当初のやり方に回帰するなら:ロングカウンターのチームとして徹底的に整備し、岩下あたりをアンカーに据える、あるいは小生の友人が言うように「体力鍛え直してパトリックみたいなの取ってこい」、ということになるような気がします


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