14.Juli.2015

2015 J1 2nd-第1節 ガンバ大阪 2-1 ヴァンフォーレ甲府

 相撲でいえば徳俵でうっちゃり、ボクシングでいうとガードなど構わず殴り続けて最終ラウンドストップ勝ち。いやあ、しんどい試合でした。

 そうなってしまった原因はというと、「鉄壁」を称するにはいささかお粗末ではあるけれども、ガンバの休み明けとしてはありふれた事態ともいえる、選手間の意思疎通のミス。それが10分経過しないうちにCBとSBの間で起きてしまい、そこをキレキレの阿部拓馬にドリブルで衝かれてあっさりと失点したこと。前半の半ば過ぎからはしっかり調整をして阿部拓馬を消し、後半は(システム変更により前の守備が弛んでいたことを考えると)東口から逆算した守備がきっちりとできていただけに、残念といえば残念なミスでした。そしてこの先制ゴールにより、甲府は5バックでサイドに蓋をしつつ塹壕を築いてカウンターを当てることに専念できるようになったのですから、苦戦はやむを得ません。

 そこで、ガンバは勝つために前半早々に基本陣形をさっさと変更。ヤットさんとSBをそれぞれ前に出してSHをトレスボランチの脇に配置。結果的にこれが当たり、個々の過重労働と引き替えではありますが勝利を呼び込みました。
 いやはや、サイドの循環に問題を抱えがちなチームなのでどうするかなと思いながら視ていましたが、これなる監督の策は「力業」と称すべき采配でした。相手は堅いとわかっているので、いつもの4-4-2でのサイドの組み立て――ただでさえ今季は相手に最も使いやすい場所を塞がれてうまくいかないことが多い――に現状の力量で拘りいたずらに時間を費やすよりは、あらかじめ遠藤を前に置くことで、彼の経験と技術を恃みに相手のバイタル付近に動く橋頭堡を設けてしまえ、というサッカー。
 攻撃は、そこから多少距離が広めでもSBやSHとのトライアングルを作りつつ、戦術兵器宇佐美やパトリックによる右サイドの地ならしを見せ、相手のCB-WB-CHの間を突っつきながら崩しを狙う。守備は、相手の選手層を計算に入れてのことかもしれませんが、元々のサイド勢に長めのネガティブトランジションで頑張ってもらいつつ、核となるGKとCBのトライアングルにコンちゃんマンのヘルプでなんとかする。
 疲れの見える遠藤をフル出場させられないくらい強引な戦い方でしたが、全員が本当によく頑張ってくれました。甲府を相手に0-1をひっくり返せたのは、勝ち点3以上に大き
いことだと思います。
 なお、コンちゃんトップ下という策もあったと思いますが、監督は相手とスコアを考えてヤットさんにしたのだと思います。4-3-1-2の3の真ん中はレジスタではなく、フォアリベロ・疑似3バックのような味付けでした。

 ただ、このやり方は強引であるが故に、下記の通りおいそれと濫用できるものではないでしょう。何せこれから本格的な夏ですしね。
 ゆえに、今後は、強烈なインサイドの4枚、2トップと中央のベテランコンビを活かすためにも、第一選択を塞がれても外外の組み立てをやり通せるだけのチームになっていってほしいと思います。そして、外外の組み立てにおける最大の問題はレギュラークラスのSHがブレイクスルーできずにいること――時間限定でフタさんを使えばある程度は解決しますが、監督は若手のそれを期待して待ち続けていると思います――であるように思いますので、アジアを制しかつ世界に近づくためにも、SH勢には一層の奮励努力を期待したいと思います。
 そうして勝って成長していって、昨年の再現プラス亜細亜登頂といきましょう!


muimatoba at 22:35│Comments(0)TrackBack(0)Gamba 

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