26.April.2017

昨日までのざっくりとした私感

 あ、昨日の試合の内容については下記の通りであります。
mig
 さて、そんな試合のおかげで、なんとなく今季のここまでがまとまったというか腑に落ちたような気がするので一席。

こんな流れと思っていたら
 強化部の念頭にあった4-3-3ではなく護衛艦システムに範をとり偉大なベテランを休ませつつ戦っていくという構想、それが立ち行かなくなったので(ACLのホームゲーム1試合をぶっつけ本番の実地訓練に費やしてでも)3バックにして前からはめ込む方向性に舵を切ったという転換、セオリー通り両翼を押し込まれて機能しない場合ならびに大ベテラン不在時のオプションとしてのオーソドックスなハイライン4-4-2……サッカーを観るうえで、ガンバの勝利の次に、鶏よりない頭でチームの意図を読み取ることを楽しみとしている愚生にとって、豊かであるとは言えない兵站で二正面作戦を強いられている長谷川ガンバの試行錯誤あるいは暗中模索は――あまりにも内容が野放図なので疑問を抱きはするものの――興味深い。そう思いながら見守っておりました。
 ええ、そんな小生はとんだ道化でした。

あれれ、おかしいですよ
 大混戦でおなじみの国内リーグと大陸間でのコンペティションとを並行して戦うには、選手層を踏まえて平均出力が最大となる設計図を作成し、それを選手たちに落とし込んでチームを仕上げつつ、怪我人やここぞの場面で仕事をしてもらいたいベテランの出場時間のコントロール(コンディションのキープ)等の事象に応じて適宜微調整を行う、といったことがコーチングスタッフに求められると思います。去年も一昨年もACLを戦ってその難しさはわかっているはずですから、なおさらそうでしょう。
 しかし、長谷川監督以下現場のスタッフによるここまでの仕事をその成果から振り返ると、練兵と規律が長谷川監督のチームの生命線であるはずなのにどうしたことか上述のような暗中模索などではなく、図面なしに思いつきで選手を並べてピッチ上での調整は練兵ではなくベテランの経験に丸投げしておきながら、鞭だけはこれ見よがしに振りかざしてパッチワークのためのオーバーワークを強い、うまくいかなくなったら思いつきで並べ替えて振り出しに戻るという……そんな無秩序な堂々巡りを選手たちに強要しているとみるほうが、確かなのかなと思います。
 内部で何が起こっているのかなんてわかるはずもありませんが、まともな規律がないことは試合内容で窺い知ることが出来ましたから。そりゃあ、3バックを標榜しておきながら5バックになっているのにろくすっぽ修正されない筈です。せめてスライド仕込めませんかねえ……ぶつぶつ……
 ちょっと脱線しかかりましたが、ゆえに、彼らのここまでの仕事は丸きり評価に値しない、そう考えます。 「服に体を合わせてはいけない」とはこーさんの慧眼に基づく指摘ですが、ひょっとすると我らが軍の将と周りのお歴々は服すら持ち合わせず彷徨しているのかもしれません。なんともはや。

労多くして功少なし
 この手法――2015年後半からの脳筋サッカーの果てにたどり着いた断崖絶壁をさらなる脳筋パワーで踏みとどまるとでも申しましょうか――は、経験や才能のある選手を集めればそれなりに様になります。ただし、前線にスーパーマンがいないと流れの中からの攻撃は成り立ちませんし、何より日本の夏を念頭に置くと選手の身体がいくつあっても足りません。加えて、選手の消耗を減らしつつ鮮烈な閃きや土壇場の踏ん張りといったものを担保する「チームの基礎的なメカニズム」がないため、若い選手に必要な基礎の反復からの応用(味付け)能力など身につくはずもないでしょう。上記の成句あるいは「骨折り損の草臥れ儲け」とは、まさに今のガンバのサッカーに当てはまる言葉と考えます。
 また、サポーターやファン、とりわけ初めてガンバの試合を見てくれた人にとっても、このやり方は正直しんどいと思います。というのも、木戸銭におひねりを加えたくなるような「プロらしい」プレーを生み出す基礎がなく、その戦い方ゆえに選手たちが疲弊していき、ますます試合内容が重く重くなっていく様を目の当たりにするにあたっては、愛情という名のモルヒネが不可欠です。となると、モルヒネを常備している愛あるサポーター――万が一、一線を越えると死屍累々となる可能性もありますが――はともかく、一見さんはそんなものを持っていないので、折角興味を抱いてくれても二度と木戸をくぐろうとしないでしょう。またしても脱線しかかりますが、動員の低下というのはそのあたりに原因があるのかなと推察します次第です。
 よって、今季に関しては方々で言い尽くされているように(お金がないという前提があるとはいえ)強化部の不始末は咎められてしかるべきですが、コーチングスタッフのここまでの仕事ぶりは五穀潰しの給料泥棒と評されても致し方のないところで、強化部より罪は重いと感じます。

選手たちにあらん限りの労いと後押しを
 翻って、選手たちは責められません。全員本当によく頑張ってくれています(そのためにリーグ戦では内容に比べ過分ともいえる勝ち点を得られています)。
 堂安は逆足WBという逆境にもめげずに(たぶん偶然?)チャンスを得て結果を出しはじめましたし、泉澤はチームに基礎的なメカニズムがないので不遇をかこちながらも数少ないプレー機会ではさすがのスキルを見せてくれています。また、どんな起用でも水準以上の質とファイトを見せてくれるジェソクはさすがです。
 そして、ヤットさんや秋、ジョンヤ、長澤、ハル、陽介には明らかに無理をさせすぎていますから、彼らには感謝の言葉もありません。特にヤットさんは、首脳陣がちゃんとコントロールすればまだまだ全く問題ないはずです。彼をここまで疲弊させたのは、現場の重罪と断じてしかるべきでしょう。
 繰り返しますが、選手は本当によく闘ってくれていると思います。だからこそ、もどかしいというのが本音です。何故、現場はベストを尽くさないのでしょうか?

跋文
 ACLは困難な状況となりましたが、幸いリーグ戦は良い位置につけて(押し出されて?)います。これからは現場がきちんと仕事をし、体力面でも戦術面でも選手をサポートしていってほしいと思います。もしいつまでも場当たり的に弥縫策を講じ続けるしか能がないというのなら、シーズン中に「社長が決断を下さねばならない日」が来るでしょうから。

muimatoba at 22:14│Comments(0)TrackBack(0)Gamba 

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